統語的機能による動詞の分類②(目的語の次に要請する語句の種類)

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 英語は日本語に比べて、「他動詞の力」(目的語に対する影響力)が強く、それがさらに次なるパターンを生み出します。すなわち、「名詞句(S)+動詞句(V)+名詞句(O)」の後に目的語に関連した語句を要請するという現象が起きてきます(「5文型理論」ではここに着目して、「第4文型SVOO」「第5文型SVOC」を創出しましたが、「第1文型SV」「第2文型SVC」「第3文型SVO」と明らかに異質なこの2パターンに対して、同列に扱っていいものかどうか十分な説明を与えることができませんでした)。ここから「名詞句(S)+動詞句(V)+名詞句(O)」の後に要請される語句として、「φ」「名詞句」「形容詞句」「副詞句」「動詞句」の5つのパターンが理論的に想定されます。したがって、be動詞の5パターン(be動詞には「他動性」が無いため、基本5パターンのみとなります)、状態動詞の9パターン、動作動詞の9パターンの合計23パターンが文法的理論的に要請される「理論値」で、あとはこれが文例的に「現実値」としてどこまで認定されるかを見ていけばいいわけです。
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