リーダーとしての条件①:正と負の傾向性

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リーダーというと、ごく一部の限られた人物だけが経験する役割のように感じられるかもしれません。しかし、大なり小なり我々は様々なグループに所属しています。家族に始まり、地域、学校、職場、部署、委員会、趣味のサークル…など、そのうちのどれかもしくは複数でリーダーを担っているなんていうのはよくある話です。

私は断言できることがあります。最初からリーダー役をできる人間はいない、と。
さらに、適切な理解とトレーニングをせずにリーダーとしての向上はない、と。

私はリーダー向けサービスを出品していますが、そこでも指摘するリーダーとして求められる条件や資質について挙げてみたいと思います。

<傾向性分析>

リーダーにとってまず必要なことは、自分の考え方の傾向性をつかむことです。傾向性とは、自分が物事をどのように捉えているか、どのような思い込みや信念を持っているかということです。考え方の傾向性は、リーダーとしての効果的なコミュニケーションや判断力に大きく影響します。人にはそれぞれの個性があり、その個性の上にその人だけのリーダー像が形作られます。それには大きく分けて正と負のものがあり、正の傾向性はリーダーとして好ましいもので、負の傾向性はその逆に望ましくない傾向性です。あなたは自己分析した場合、どのような傾向性をもっているでしょうか。
まずは気になる負の傾向性から。

〇負の傾向性

・自己依存傾向
「自分は他人に頼ってはならない」
「自分は他人に助けてもらってはならない」
「自分は他人に責任を押し付けてはならない」
この傾向の危険性:
自分で全部抱え込んでしまったり、メンバーから信頼されなかったりします。

・ 他者否定傾向
「自分は完璧でなければならない」
「自分は他人より優れていなければならない」
この傾向の危険性:
自分に過度なプレッシャーやストレスをかけたり、メンバーにも厳しすぎたりします。

・承認欲求傾向
「自分は他人に感謝されるべきだ」
「自分は他人に認められるべきだ」
「自分は他人に嫌われるべきでない」
この傾向の危険性:
自分の意見や判断に固執したり、メンバーから尊敬されなかったりします。

・過剰適応傾向
「自分はメンバーの意見に従わなければならない」
「自分はメンバーのために犠牲にならなければならない」
この傾向の危険性:
自分の判断力や決断力が低下したり、メンバーからリーダーシップがないと感じられたりします。

〇負の傾向性まとめ

これらの負の傾向性が過剰だと、リーダーとしての効果的なコミュニケーションや判断力を阻害します。自分の考え方の傾向性を客観的に見つめ直し、適切に修正することが大切です。

〇正の傾向性

一方、正の傾向性には以下のようなものがあります。

・自立傾向
「自分は他人と協力しながら、自分の責任範囲を明確にする」
「自分は他人からの支援やフィードバックを受け入れる」
「自分は他人に適切に責任を委譲する」

・自己肯定傾向
「自分は自分の強みや価値観を認めている」
「自分は自分の成長や学習に積極的に取り組む」
「自分は自分の限界や課題を受け入れる」

・自己表現傾向
「自分は他人に感謝や評価を伝える」
「自分は他人に自分の考えや感情を率直に伝える」
「自分は他人からの批判や反対意見に対しても冷静に対処する」

・自己主張傾向
「自分は他人と協調しながら、自分の目標や方針を明確にする」
「自分は他人のニーズや期待に応えながら、自分のニーズや期待も主張する」
「自分は他人の気持ちや立場を理解しながら、自分の意見や提案を提供する」

〇正の傾向性まとめ

これらの正の傾向性は、リーダーとしての効果的なコミュニケーションや判断力を高めます。自分の正の傾向性を意識的に強化し、適切に発揮することが大切です。

リーダーとして活躍したい方は、まずは自分の考え方の傾向性をチェックしてみましょう。どんな考え方が多いですか? それは正ですか? 負ですか? 負だとしたら、どうすれば正に変えられますか? 正だとしたら、どうすればさらに強化できますか? このような問いかけを繰り返すことで、あなたの傾向性に沿ったより良いリーダーシップをとれるようになっていきます。

以上です。

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