長い英文を読む練習なら、スラッシュリーディング

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スラッシュリーディングって聞いたことありますか?

私が英語の勉強を始めたのは、学校を卒業してから相当時間が経って
すっかり大人になってからです。

もちろん、学校で勉強しましたけれど
所詮、学校の勉強でしかありませんでした。

思い立って自習を始めましたが
なんと言っても
「英語の文章を英語の順番に読めない」のです。

ということで、ほぼ全く英語がわからないまま
「サイトラとシャドーイング」という
当時、全く知らない方法の教室に行ってみました。

これは大学でやっている、生涯学習のクラスでした。

サイトラとはsight translation のことだそうです。
これが、文章にスラッシュを引きながら
英語の順番に理解していく方法でした。
別名、スラッシュリーディング。

私はほぼすべてをこれで習得した、と言っても過言ではありません。
英文の順番から会話まで。。。

TOEIC 700点半ばくらいのころやっと
S+V+Oなんていう「順番を意味する、日本人のための勉強用語」があると知ったくらいです。(笑)
つまり、そんなの知らなかったけど、そのようにできていたわけです。

なので、ちょこっと説明しようと思います。


以前、週一で2年くらい、お話していた先生は、コロナでそれまでの仕事が減ってしまって、オンラインの学校の先生を始めたイギリスの方で、それまでは、ジャーナリストのような仕事をなさっていたようです。
オンラインだけでなく、タイの学校でも先生をなさっていて、生徒たちのためにリーディングの練習のための記事、Expression Stories(先生がつけた名前です)を時々書いておられました。
先生にも許可をいただいていますので、その中からの引用を使って
どのように読むか、少しだけ説明します。
Expression Stories とは何か、を説明している部分です。
コピペします。


It’s a series of news-based lessons that I create in order to inform, challenge and entertain upper intermediate and advanced English language students. They are designed to promote comprehension, conversation and fluency, and to show how word choice, expressions and sentence structure can add meaning, nuance and impact to the way we communicate.  

この文章の切れ目切れ目にスラッシュ (/)を入れていきます。
慣れないうちは、できるだけ細かく分けた方がわかりやすいと思います。
では一文ずつ説明します。

It’s/ a series of/ news-based/ lessons/ that/ I /create /in order to /
inform,/ challenge/ and /entertain/ upper intermediate/ and/ advanced/ English language /students.

そして、この意味を順番にとって行きます。

It’s (それは) /a series of (シリーズものです)/ news-based(ニュースを元にした)/ lessons(学習、課)/ that(それは何かといいますと)/
 I (私が)/create(作る) / in order to (~のために)/inform(教える、伝える),/ challenge(刺激する)/ and(それと)/ entertain (楽しませる)/ upper intermediate(中上級)/ and(と)/ advanced(上級)の/ 
English language(英語の)/students.(学習者)を

日本語だけ並べますと。。。

それは、シリーズものです、ニュースを元にした、学習、それは何かと言いますと、私が、作る、~のために、教える(伝える)、刺激する、それと、楽しませる、中上級、と、上級の、英語の、学習者(を)

となります。
「~のための」の後は、~の部分の説明ですので
「教え、刺激し、楽しませるため」です。

その後は、誰を「教え、刺激し、楽しませるため」のか、が書いてあります。
英語の中級者と上級者を、です。

つまり
Expression Stories とは
シリーズもので、ニュースを元にして私が作る、中上級および上級の英語を学ぶ人(生徒)を教え、刺激し、楽しませるための教材です。

教材です、と書きましたが、本当は「課」という方がしっくりくるかもしれません。lessons となっています。複数で、レッスン1,2,3・・・となっているシリーズなんです。
ちなみに「教材」は、teaching materials というんですけどね。


They are/ designed/ to promote/ comprehension,/ conversation/ and/
 fluency,/ and/ to show/ how/ word choice,/ expressions/ and/
 sentence structure/ can/ add/ meaning,/ nuance /and/ impact /
to the way /we/ communicate.  

They are(それらは)/ designed(設計されている)/ to promote(促進するため)/ comprehension,(理解力)/ conversation(会話)/ 
and(また)/fluency,(流暢さ、滑らかさ)/ and(それと)/ to show(示すため)/ how(いかにして)/ word choice(言葉の選択),/ expressions(表現)/ and(と)/sentence structure(文章の構造)が/ can(できる)/ add(加える)ことができる/ meaning,(意味)/ nuance (ニュアンス)/
and(と)/ impact (効果)を/to the way(その方法に)/we(私たちが)/ communicate(通じ合う、理解しあう).

それらは、設計されている、促進するため、理解力、会話、また、流暢さ(滑らかさ)、それと、示すため、いかにして、言葉の選択、表現、と、文章の構造、できる、加える、意味、ニュアンス、と、効果(を)、その方法に、私たちが、通じ合う(理解しあう)

最初の「それら」は、最初に言った先生の作る「課」のことです。
レッスン1,2,3…という訳で、複数です。

can add は、できる、加える、と書きましたが
もちろん「加えることができる」ということです。

つまり
それらは、理解力、会話、流ちょうさを促進するように、また、言葉の選択や表現、文章の構造がどうやって私たちが通じ合う方法(つまり会話や文章のやり取りのことです)に意味やニュアンス、効果を与えられるか、を示すように設計されています。(作られています)

普通の日本語にも直しましたが、直さずとも大体の意味はわかりますよね?

今はこのように、スラッシュを引いて読む方法を説明しましたが
ずっとやっていると、それが頭の中でできるようになるので
つまり「英語の順番に理解する」ことにつながります。
それで、感覚的に順番がわかるようになり
「会話ができる」にもつながっていくのです。

ちなみに「翻訳」は、日本語の能力も必要ですので
全く別のお話です。
つまり「この表現を日本語で、何と言ったら最もふさわしいか」
を考えなければなりません。
なので、課にするか、教材と言おうか。。。
と悩むわけです。


この元の原稿は Episode 33です。つまり33番目の記事です。

この説明の文章は毎回ついています。どこから始めても
「Expression Storiesとは何か」がわかるようになっています。

本当は本文を使いたかったのですが、「初めの言葉」も説明するには十分長かったので、今回はこれだけにします。(笑)

またそのうち、本文を載せようかな。。。
いや、けど、この何倍もあるからな。。。(笑)

そして最後は必ず、この文章で終わります。

Until next time, stay safe and be kind to yourselves – and those around you.






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