仕組み債扱う地銀減

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マネー・副業
朝日新聞の記事から引用です。

高い利回りをうたうが、元本を大きく失うリスクもある金融商品「仕組み債」を扱う地方銀行が、8割から3割に減ったことが金融庁の調査で分かった。比較的高い利益が得られることから地銀が販売に力を入れていたが、損失をめぐるトラブルが相次いで金融庁が問題視していた。(中略)

日本銀行の大規模な金融緩和による超低金利が長引き、融資で利ザヤを稼げなくなった地銀は、仕組み債の販売を強化。ただ、身近な地銀に勧められ、リスクを十分理解しないまま購入した高齢者らが数千万円の損失を被る事例が続出した。(引用終わり)

金融商品に詳しい方にとっては悪評高い仕組債ですが、地銀でもようやく取り扱いが減ってきたという報道です。

仕組債とは、デリバティブと呼ばれる金融派生商品を組み込んだ債券のことです。デリバティブとは先物取引、オプション取引、スワップ取引などのことを指しています。

仕組債と呼ばれる通り、非常に複雑な仕組みになっていて、その分手数料も高いものです。この手数料狙いで銀行が販売を強化していました。

例えば、株価の動きがある条件を満たしていると数%の利益が得られるが、その条件を外れると大きな元本毀損が発生する…そういう仕組みのものが多いそうです。

この仕組債で得をするのはもちろん販売会社である銀行です。投資した側が得をしようと損をしようと手数料が入ってきます。

上の記事にも「比較的高い利益が得られる」とありますが、これは投資家が利益を得られるのではなく、銀行が高い利益を得られる金融商品なのです。

金融庁もこの仕組債を販売しないよう各地銀に働きかけています。投資家に対しても注意喚起をされていましたが、やっと3割程度に減ってきたとのことです。

大切な資産を減らさないためにも、銀行、証券会社の営業に惑わされることなく、投資商品は選んでいきたいものですね。

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