今回のテーマは「腸内細菌」についてです。
ヒトの腸内細菌は、
・善玉菌・悪玉菌・中間の菌(日和見菌)
大きく分けて3グループで構成されており、この3つのバランスが重要で、中間菌>善玉菌>悪玉菌の順番が標準となります。
悪玉菌は、
・たんぱく質や脂質が中心の食事・不規則な生活・各種のストレス・便秘
などが原因で腸内に増えてきます。
腸内のバランスが良いと、
・食中毒菌や病原菌による感染予防・免疫機能UP
・発がん性物質の産生を抑制・腸内でビタミンを産生
という効果があります。
★腸内の善玉菌の割合を増やす方法
1.生きた善玉菌である「プロバイオティクス」を直接摂取
食品…ヨーグルト・乳酸菌飲料・納豆・漬物など
菌名…ビフィズス菌や乳酸菌を含むもの
特徴…腸に長く保持されないため毎日摂取し補充することが勧められます
注意…善玉菌は生きて大腸まで到達しないと意味がないと言われますが、
死んでしまっても善玉菌の体を作る成分になるといわれます
2.もともと存在する善玉菌を増やす「プレバイオティクス」を摂取
食品…野菜類・果物類・豆類など
→大豆・たまねぎ・ごぼう・ねぎ・アスパラガス・バナナなど
成分…オリゴ糖や食物繊維に含まれる
特徴…腸内にもともと存在する善玉菌の餌になって数を増やす
注意…オリゴ糖を急に摂取すると下痢やお腹が張ったりすることがあります
不規則な生活やストレスが多い日本人は悪玉菌が増えやすいです。ぜひ生活の中に善玉菌を増やす食事を増やしてみて下さい。
※腸内細菌が健康的な好ましい状態であるかどうかを知るもっとも簡単な方法は便を観察することです。善玉菌などのバランスが良い場合は、色は黄色から黄色がかった褐色で、においがあっても臭くなく、形状は柔らかいバナナ状が理想です。