タクラマの感じ方

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第五段階「お勉強」

というわけで、素の私では取るに足らない、なんか言ってるだけの駄文書きでしかないのはわかりましたので、消去法で「お勉強」を始めるしかなくなりました。

しかし、お勉強はつらい。

とりあえず、有名どころの「小説の書き方本」を二冊ほど読み、後は実践で鍛えようと考えます。そうです、実践あるのみ。少々無理でも現場で肌感覚で覚えるのが一番身になるし、はやいはず。
しかし、読んだ本がかなり抽象的なものでもあり、やっぱり五里霧中。
それでも、意識としては大きく変わったので、出来上がるものだって変わるだろう。皆さんに伝わることを意識して、文章は短く、余計なところは省いて要点を効率よく綺麗に書き表す・・・。
などと念じつつ、一本書き上げ、なじみの投稿サイトにあげてみます。
―ーいつもと変わらない反応ーー
ええい! もう一本だ!
ーーいつもと変わらない反応ーー

現実は現実なのです。
と、いじけていると、ある人から「ディテールが伝わらない」と書き込まれました。
彼は、時々読んでくれる人で、いつも非常に辛口であり、時々読み飛ばされて朝だと書いているのに「何時なのかわからん」とか言ってくるような感じの人でした。
最初は「また、彼か」とガッカリしただけでしたが、ディテールという言葉が引っかかります。
小説の書き方本の通り、出来るだけシンプルにしようとした文章やら表現が簡素すぎている可能性があるのではないか、と考え至りました。

試しに、あらん限りのディテールを細かく書き込んだものを書いて上げてみます。するとどうでしょう! 沢山の反響をもらいました!
そして、その中には思ったとおり、この書き込みかたで、もっと長いものなら読み疲れてしまうだろう、という批判も結構頂きました。

これが、小説の書き方の幅、読み手側の許容値、みたいなものを認識した瞬間でした。


第六段階「そして今」

すごいプロの「小説の書き方本」であっても、自分の出発点がどこなのかがわかっていないと、どれだけそのように修正すればよいのか、多くの読み手側にとって丁度いいものになるのか、なんて書かれているはずがないのです。
ネットにバラまかれる「これであなたも小説上級者!」みたいな記事でも同じこと。
やはり、自分で書いて、誰かに読んでもらって、自分の現在地とあるべき地点の距離をつめていかなければわからない。
無論、最初から天才的な才能がある人であれば、そのまま書けばよろしいのでしょうけれど、そんな人はそんなに居ない。或いはプロになられた方々の中にもそういないのかもしれない。
合わせて、自分自身で自分の作品を客観的に見られる人も非常に少ない。

最初から出版にこぎつけたり、大手サイトのランカーになることなど、運の要素があるのに、お客様に読んで頂ける文章や内容を認識するだけでも、手探りで一歩ずつ探っていかなければならない。

これがたくらま進の現在地、未だレベル6です。
がっかりしますし、憂鬱です。
でも、地道に行こうと思っています。なるべく楽しいことがある道行であることを祈りつつ。


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