虐待防止を踏まえた認定こども園の役割

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コラム
全国保育協議会は12月、児童福祉に詳しい関西大教授の山縣文治氏による「虐待防止を踏まえた認定こども園の役割について」と題した講義を対面とオンラインによるハイブリッド形式で認定こども園研修会を開催した。

山縣氏は虐待予防の局面を4段階に分けて提示
①発生予防
②早期発見・早期対応
③重度化・深刻化の予防、回復的支援
④再発の予防、フォローアップ、見守り

保育施設は②と④での尽力が期待されるとした。

③の重度化・深刻化の予防、回復的支援については、「深刻なケースを保育施設職員だけで対応するのは不可能。深入りしないようにして、市町村や児童相談所など専門機関につなぐことが仕事だ」と述べた。

また、保育施設職員による園児虐待について、職員間の暴力やこども間の暴力、制度の低水準(職員配置基準)などさまざまな虐待誘発要因を挙げ、「職員個人の資質だけではなく、職員が犠牲になっている可能性もゼロではない」と指摘。
組織全体で虐待要因を減らしていくことの重要性を強調したほか、理事会や評議員会をしっかり機能させておくことも大切だ、とアドバイスした。

「週刊福祉新聞 12月20日発刊」より引用



保育施設職員による虐待のニュースが昨年は続いていました。
私の知る保育士の方や保育園・こども園は本当に真剣に子どもに向き合ってくださっている方ばかりでした。
しかし、上記にも挙げられているように「職員間の暴力」や「こども間の暴力」「制度の低水準」についても見聞きしていました。

保育士の方は皆さんこどもが大好き!という方ばかりです。そうでなければおそらく保育士・幼稚園教諭の資格取得もしないと思いますし、更には過酷な環境の中で務められている様子をみると、「好きでなければやれない仕事」だと思います。

それでも痛ましい事件が起こってしまう要因は、環境も大きいと思っています。

少しずつ、1つずつ改善して、こどもたちが安全に生活できる場を保育者が良い環境の中で行えるよう、改革していくことを願っています。



山縣文治氏の著書はこちらを参照ください
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