□デパスのお話
精神安定剤のなかでも有名なお薬
不安や緊張だけでなく
頭痛など様々な症状に使用する薬
精神科だけでなく内科や整形外科でも処方
同系統薬では最も使用されています。
不安を取り除く
作用が比較的強く
副作用や依存症などの服薬上のリスクに注意が必要です。
厚生労働省が2016年10月から
デパスを向精神薬に規制区分を変更
処方制限(日数制限)あり
注意すべき点が多いんです。
Ⅰ)What’s デパス?
□デパスは「ベンソジアゼピン系」薬
簡単に言うと
脳の働きを落ち着かせ
〇抗不安
〇筋弛緩
〇鎮静催眠
〇抗けいれん
以上の作用があります。
※デパスは、抗不安作用、筋弛緩作用、鎮静催眠作用が強く、
睡眠導入剤として主に使われます。
Ⅱ)デパス副作用 side effects
□副作用
脳を落ち着かせるので
〇眠気
〇物忘れ
〇倦怠感やふらつき
車の運転など危険な行動はだめ
高年齢者ではふらつきに要注意です。
※意識障害などが起こる「悪性症候群」
生命の危険性もあり、起こる頻度は低いですが注意すべき副作用です。
〇太る
不安がなくなり食欲が増進して
二次的なものと考えられています。
Ⅲ)デパス長期服薬リスク
✔ 依存症
常にデパスを求める
「依存」が起こります。
抗不安作用が強く
手放せなくなることがあるのです。
※どのくらい使うと依存になりやすいかはケースによります
自己判断で注意が必要です。
✔ 耐性
長期間に使用するとデパスの
効果が減少
たくさん飲まないと効果がなくなります。
※自己判断で増量してはいけません。
必ず医師に確認するようにしてください。
注意) 離脱症状
✔デパスを使用し続け
急に中止すると
以前よりもひどい不安・不眠
イライラ・発汗・震えなど
離脱症状が起こることがあります。
本当に怖いので
※自己判断で服薬を中止してしまってはいけません。
医師と一緒に徐々に薬を減らしていくことが重要です。
Ⅳ)禁忌な病気
□緑内障の方はデパスの服薬には注意が必要です。
※デパスによって眼圧が上がってしまうため、デパスを服薬することができません。
医師や薬剤師に必ず申し出るようにしてください。
Ⅴ)飲み合わせ
□デパス服薬中はアルコールはだめです。
効果が増強する場合があり危険です。
他の医療機関を受診している場合は、必ず医師に申し出てください。
Ⅵ)final
✔□デパスは抗不安・鎮静催眠作用が強く、良く使用される。
✔□他の精神安定剤同様、副作用があり、注意が必要である。
✔□長期使用リスクがあり、依存症に移行してしまうこともあるので、必要最小限の使用にする。
✔□使用・中止には、医師と相談してください。処方内容を見直すことも大切なのです。
何かあれば連絡ください
AMEMIYA 心理師 心の相談所管理人