こんにちは
街がイルミネーションが映える季節になってきましたね
本日は、ハムやソーセージの真空パック製品、瓶づめなど保存がきく食品もしっかりと製造しないと食中毒を招いてしまう菌のお話。
真空パック、瓶詰など常温でも保存がきく食品は、製造後に酸素を抜いて菌の増殖を抑えて保存しています。しっかりと製造されていれば問題ないのですが酸素がない状態を好む菌がいます。
意外と酸素がない状態を好む菌は多く嫌気性菌と呼ばれます。中でも食中毒の原因となるのがボツリヌス菌です。
1984年お土産用として真空パックで販売されていた「からし蓮根」で発生したことで有名になりました。
現在は年に数件の食中毒事件数としては低いですが、気をつけないと死亡例もある危険な菌です。
特にボツリヌス菌がつくるボツリヌストキシンという毒素は神経毒で神経を麻痺させる作用があります。
その他、脱力感、吐き気、筋力低下、神経症状(視力障害、発声困難、呼吸困難など)を起こします。
厄介なのは加熱などで毒素が壊れないことです。壊すためには80℃で30分以上(100℃で数分以上)の加熱が必要となります。
もし食べようとした食品の容器が膨張している真空パック、缶詰の食品は食べないようにしてください。
また乳児ボツリヌス症といわれる毒素ではなく菌自体が体に入るために起こる食中毒もあります。ボツリヌス菌が入ってしまったハチミツ、コーンシロップから感染するため1歳以下の乳児には摂取させないことが必要です。
(大人は腸が発達しているので起こらない)
2017年、生後6か月の乳児が離乳食として市販のジュースにハチミツを加えて摂取、その後、乳児はボツリヌス菌による食中毒でなくなっています。
菌は体に良いことも行ってくれますが、菌による食中毒は絶対に起こしたくないですね。
食品を扱う時には絶対に忘れてはいけないことだと毎日感じています。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。