こんにちは。発酵食品には欠かせない相棒である微生物の魅力を発信しております。
「菌」は肉眼観察をすることはできないですが顕微鏡を通してみるととても綺麗です。顕微鏡写真を見かけた際にはじっくりと観察してみてください。きっとお気に入りの「菌」を見つけられると思います。画像を取るのはとても難しく撮影者の渾身の1枚になっていると思いますのでどうやって撮影したのかというところにも注目していただけると嬉しいです。
私もいろいろな微生物の写真を撮りますが、眼精疲労との戦いをしながら顕微鏡の中を自分のイメージにあうモデル(菌)を探していきます。顕微鏡の上(ステージ)に置いてから時間がたつと崩れていってしまうのでスピードも重要です。
上記の写真(右下)は酵母で卵型の形状をしているため壊れにくく比較的写真に収まりやすいのですが、常にブルブルと細胞が震えるブラウン運動によって震えてアピールしてきます。ピントが合いにくヤンチャ坊主のようです。
その他2枚の写真は発酵食品には欠かせない麴カビ(左)光学顕微鏡、黒麹カビ(右上)の実体顕微鏡の写真です。かわいい胞子の帽子をきちっとかぶってくれているのは培養し始めて3日目であとは崩れやすくカメラを向けた時にはボロボロということもしばしばです。なかなか帽子をかぶっている様子をきれいに撮ることができません。また見やすく紫色の染色液をつけてあげようとするとムラになってしまったり空気が入ってしまったりとワガママさんです。
普段なかなかスポットを浴びにくい菌ですがちょっとでも興味を持っていただければ思います。
よろしくお願いいたします。