前回の記事は、読んで頂けたでしょうか?
フロイトさんの精神分析という考えに沿って、人の心の発達について、千と千尋のの神隠しの物語に沿ってのお話でした🥰
前回のブログを読んでない方は、ぜひ読んでみてくださいね◎
その方が、今日のお話がよりわかります!
今回からは、一人一人のキャラクターの解説をしたいと思います💪✨
▶ 坊 身体だけ大きくなった赤ちゃん
精神分析でいうイド(エス)の象徴です
イドとは、欲望や本能的であり、衝動性がある状態を、言います。
坊は、湯婆婆の実の息子。赤ちゃんの風貌をしていますが、身体はとても大きくて違和感がありますね
坊のお部屋は、とっても豪華◎
おもちゃやお菓子もたくさんあって、湯婆婆に大切に大切に育てられています。
坊のセリフで、千尋に対して
▶︎ おんも(外)は、体に悪いんだぞ。
と言うセリフがあります。
湯婆婆の言いつけをしっかりと守っているんですね。
そして湯婆婆が仕事で忙しいと(いつも)、先程の豪華な部屋で
『おりこうさん』でいることを求められて育ちました。
その反面、千尋に対して
「お遊びしろ!」「泣いちゃうぞ!」なんて、脅したり、思い通りにならないと暴れだし、おもちゃを投げつけ・・・
湯婆婆ですら、ボロボロです(笑)
とても幼児性が強い様子が伝わります。
イドは、このような親の道徳観や価値観に縛られつつ、本能や衝動のまま生きている状態をいいます。
坊の風貌を見てみましょう
体だけ大きく育った赤ちゃん
体は充分大きく育っているのに、心の発達が止まり、子供のまま
▶︎ この状態のまま大人になっているなんて、アダルトチルドレン大国の日本において、少なくありません。
ただ、この物語では、坊は、銭婆にネズミに変身させられて、千尋とともに湯婆婆にはダメと言われていた外の世界へ旅に出かけるのです。
物語の最後には、坊の表情も凛として、
湯婆婆に
『1人で立てるようになったの?』
と、坊の成長に驚かれるシーンもあります!
そして、『ばあばのケチ。もうやめなよ』と、坊が湯婆婆に諭すシーンもあります。
自分の考えを持てるようになったんですね!
これが、10歳前後の思春期に訪れる人の心の発達です◎
ただ、この心の発達、現代において、どれだけの人が迎えることができているでしょうか??
現代の日本において、虐待相談件数の60%は、心理的虐待です。
必要以上に、他者の人生に介入しすぎていませんか?
必要以上に、他者に人生を明け渡していませんか??
この真の自立、現代の日本においてなかなか困難と言えます。
▶ 人の目が気になる
▶ 自信がない
▶ 自分の意見がない
自分の人生を他者に乗っ取られていませんか?
真の自立を迎えることで、よりあなたの人生は心から充実したものと変わっていきますよ🥰