5Sカイゼン活動なら小さな職場でも、取り入れられる

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トヨタには、「ジャスト・イン・タイム」や「かんばん方式」など独自のシステムがありますが、会社の規模や資金面から簡単に真似するのは難しいでしょう。

しかし、5Sカイゼン活動ならどんな小さな職場でも、取り入れることができます。

《5Sとは!?》


大掛かりな仕組みや予算は必要無く、5Sカイゼン活動の考え方を知ってさえいれば、実践することができます。

日本の多くの企業で5S活動が行われていますが、実際に5Sカイゼン活動の目的を理解して効果的に取り組んでいるのは、一部の限られた人たちだけです。

ちなみ私は、「5Sカイゼン活動」について、教養から実践を積み重ねており、また、職場リーダー向け・新人研修でも80名に対して90分の講師を務めていますので、当然熟知はしています。

私が社内を見渡してみると、社内のあちこちに5Sのポスターが貼ってありましたが、内容を聞かれて説明できる人は少数派です。

5Sが単なるスローガンで終わらないよう、有意義な活動にするために、5S活動に参加する全ての人が、5Sの目的・ゴールをしっかりと理解・共有した上で取り組むことが重要になります。

本来、5Sカイゼンは非常に実践的・低コストで大きな利益を生む活動です。

5Sカイゼン活動を「知っている」のと、「実際にやる」のとでは全く違いますので、「5Sくらい知ってるよ」という人も、今一度身の回りを見渡して5Sの実施状況をチェックをしてみて下さい。

きっと、今よりもっと良い職場環境に変えることができるでしょう。



1.5Sができないとどうなるのか?


デスクの上に書類が積み重なっていると、「仕事を頑張っている人・出来る人」と思うかもしれませんが、それは違います。

デスクの上・周辺のスペースはその人の頭の中と同じです。

デスクの上が整理されていない人は、頭の中も散らかっています。

優先順位の付け方を間違えて納期に遅れたり、資料が行方不明になって漏れが発生するなど、5Sが出来ていないことでトラブルが発生することもあります。

トラブルの発生で余計な業務が増えたり、書類を探すのに時間を費やすなど、5Sが出来ていない人は生産性が低いのです。

5Sカイゼン活動に取り組むことは、生産性を高めてムダを取り除くことです。

この、ムダを取り除くことで本来するべき仕事に注力出来るので、当然成果は付いてきます。

2.5Sカイゼン活動を実践すると生産性が上がる


5Sに取り組むと、生産性が上がります。

皆さんは、仕事中に資料を探すことはありますか?

ビジネスパーソンが「探し物」に費やす時間は、1日にたった5分を積み重ねると年間で平均27時間になります。

実際に5分で探して探し物が出て来れば良いですが、現実的にはもっと時間がかかっているのではないでしょうか?

これほど多くの時間を探し物に費やしているとは驚きですよね。

物を探す時間は、企業の利益にならない一番ムダな時間です。

例えば、身の回りの不要なものを捨て、必要なものを取り出しやすいレイアウトに変えるだけで、多くの無駄な時間を削減することができます。

1日当たり1分の削減が出来ると、従業員100人ほどの会社では、年間=約400時間ものムダ時間を削減することができます。

5Sカイゼン活動は緊急性が低いため、どうしても後回しにされがちです。

しかし、5Sカイゼン活動による効率化の効果は、5Sに費やす時間に比べて遥かに大きく、本来であれば最優先で取り組むべき課題です。

5Sカイゼン活動が出来ていない状態で作業すること自体が、効率を下げムダを生んでいるのです。

5Sは仕事の合間にするのでは無く、仕事の一部だと考えること。

《5S活動は仕事そのもの》


5Sカイゼン活動を片手間の活動だと考えている人は、そのマインドセットを変えることが必要です。

また、5Sカイゼン活動を他人事に考えているのはもってのほかであり、全員さかで組織トップの率先垂範で活動を進めていくことが、成功のカギを握ることになります。

3.まとめ


5Sカイゼン活動を軽く考えている人が多くいらっしゃいますが、軽く考えている人ほど、効率が悪く空回りしているのが散見されます。

小さな努力の積み重ねこそが、半年➡1年➡2年➡5年➡10年と積み上げると絶大な成果が表れますので、地道な努力の積み重ねを意識し、「5Sカイゼン活動」を実践するようにしてください。

会社組織として、利益を上げないと、経営が成り立たなくなり、倒産します。

アナタの職場を改善出来るのは、あなたが行動を始めないといつまで経っても変わりません。

そうならない為にも本来ムダな作業を徹底的に排除し、本来すべき仕事に注力出来る環境を職場メンバー全員で考えて、5Sカイゼン活動の時間を終業時間内に確保し、進めていきましょう。



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