【わかりやすく解説】インクルーシブ教育とは?①【3分で読めます】

記事
学び
この前,初めて聞いた言葉なんですけど,
「インクルーシブ教育」って何ですか?
学校の先生はみんな知っているのでしょうか?
先生じゃなくても,わかるように解説してください。
・・・・という疑問にお答えします。
この記事の内容(今回は,とりあえず2つまで)

1.インクルーシブ教育って何?
2.今までの教育と何が違うのか?

3.学校の先生に,お伝えしたいこと→②をお読みください。
を,わかりやすくポイントをしぼって解説します。

1.インクルーシブ教育って何?

インクルーシブ教育とは,
障害のある子ども,障害のない子ども,
すべての子どもに対して,
「こんな風に教えてもらえるとわかるのに」とか,
「ここは苦手だから,少しずつ練習したいんだ」とか,
「先生の話を聞いているだけじゃ覚えられないよ~」
といった,
ひとりひとりの困っていること,
フォローしてほしいことに合わせた
適切な教育的サポートを,
通常の学級において行う教育のことです。
スライド9.JPG
文部科学省が
「インクルーシブ教育を進めましょうよ」と,
お達しを出しているのです。

それには理由がありまして,
スライド10.JPG
「障害者の権利条約」を批准するために,
日本国内の法やシステムを
整備する必要があったからです。

批准というのは,
「日本は障害者の権利を大事にしている国だね」と,
国連から認められるということです。

すごいザックリした説明ですみません…。

当初,日本は障害者の権利条約を
「俺たちも結びたいよ」と,
手を挙げたのですが,
「法整備がなってないよ。
障害者の権利とか,大事にしてないじゃん,
もっとちゃんとしないとだめじゃん」
と,批准できませんでした。

そこで,割と急ピッチで法整備や
システム構築を進めて,
ようやく批准できたのです。

その一つが
「インクルーシブ教育システムの構築」
なんです。

************************

通常の学級というのは,
いわゆる普通の学級のことです。
いわゆる1年1組とか3年B組とか,
ほとんどの子どもが
勉強するクラスのことですね。

2.今までの教育と何が違うのか?

子どもひとりひとりの
困り感に合わせた教育的サポートは,
今まではどこで行われていたのでしょうか?

それは特別支援学級や特別支援学校です。

3年B組ではなく,
○○学級っていう名前がついている学級です。
〇〇は,花や自然物の名前が多いという印象です。

障害や困難さのある子ども達に合わせて,
丁寧に,工夫された教材や
上手な教え方をする先生がいる学級です。
(理想にはほど遠い学級もありますが…)

今までは,みんなと同じ普通の学級で
勉強することがとっても難しい子は,
「特別支援学級で勉強した方がいいよ」と,
勧められるわけです。

勉強する場所を分けられていたわけです。
ぶっちゃけ今もそうです。

「体育と音楽と給食は
みんなと一緒だからいいじゃん。
あとは別で…,ね?」
という感じなんです。

でも,「ぼくはみんなと勉強したい。
ずっと一緒にいたい」
という希望を,
子ども本人や,その子の親が
もっていたのなら‥

その希望は「権利」として,
最大限尊重されます。

それがインクルーシブ教育です。
スライド11.JPG

インクルーシブの和訳は
「包み込んで」「包括的」です。
スライド12.JPG

インクルーシブの反対語は
エクスクルーシブです。

これまで障害のある人は,
「排除」されていたとも言えます。
スライド18.JPG
なにがしか困難さや障害のある子が
普通の学級でみんなと勉強する。

でも,
みんなと一緒に勉強することが難しい子が,
そこにいるだけでは,
勉強もわかりませんし,
いじめられるかもしれません。

ですから,
その子を受け入れるための
工夫・配慮が必要だよね?
ということです。

先生は,
その子も授業に参加できるようにするための
工夫をする必要があります。

その子を,
お客様にしておいてはいけないのです。
「お客様」とは,
授業がぜんぜんわからないけど,
じっと自分の席に座っている子のことです。

普通の学級を担任している先生にとっては,
「今まで特別支援学級で勉強していた子を
どうやって教えればいいのよ?
他の子もいるのにさ~,
大変になるだけでしょ~」
という,不安や不満も感じるかもしれません。

先生へのメッセージは次回,投稿します。

結論。

インクルーシブ教育とは,
様々な困難さがあっても,
希望すれば同じ教室で,
みんなと一緒に勉強できるということ。

子どもや親の希望を叶えるための
教育ではあるけど,
先生は大変かもしれません‥。

→先生に向けた記事は次回投稿します。

今回は以上です。
最後までお読みいただき
ありがとうございました。


サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す