医療・介護・福祉『経営と運営の違い』

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おはようございます。



本日は「経営と運営の違い」について理解してみようと思います。意外とややこしいですが、ここは明確に違いがあるので、とても重要なポイントです。

それではいきましょう。



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医療・介護・福祉において、理事長や社長と話すときは主に経営の内容ですが、現場の管理者らと話すときは、経営ではなく運営の話になります。

これまで、明確に線を引いていたわけではありませんが、どうしてか、対象が経営者から管理者に変わると経営ではなく、運営の話なのです。

これまで深く考えてこなかったですが、ここにはきっと大きな線が引いてあるに違いありません。

一言でいうならば、経営者と会社経営を軸とした話。つまりマネジメントです。管理者とは運営を軸とした話。つまりオペレーションです。

英語にすると大きな違いがあることが分かります。

経営=management

運営=operation

さて、そこで具体的に何が違うのか経営と運営の違いについて、内容を切り分けて考えてみます。

切り分ける内容はは3つです。

1.役 割

経営=資源配分・資源コントロール

運営=生産活動

つまり、運営で得た売上や利益を経営において資源配分・コントロールするということです。簡単に言えば、お金をどのように使うか考えるということです。



2.時間軸

経営=長期サイクル

運営=短期サイクル

経営は将来を考えるという点で視点が長期となります。しかし、運営は今ここで利益を上げる、売上をつくる、という役割を果たすために運用されるので、視点は短期であり”今ここに”なのですね。



3.性 質

経営=持続性、成長性

運営=生産性、効率性

経営は、事業を存続させることが大前提となりますから、その性質は持続性と成長性です。一方、運営は短期的な生産性、効率性を求められます。

例えるならば経営という大きな歯車がゆっくり動くのは、小さな運営という歯車がいくつも倍速以上で回転しているからです。




このように考えると求められる能力が異なりますよね。

つまり、医療・介護・福祉の現場では現場を知らないのに運営に口出すな!ではなく、現場を知らなくても生産性と効率性を見ることで、把握ができるのです。

役割が大きく異なるという事です。

ですから、運営と経営は協力しながら進めていく必要があるということです。

それでは。


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