【メール】させていただく問題と対策

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ビジネス・マーケティング
お店を舞台にしたお笑いコントで
「1年ほど、この場所でやらさせてもらっています。」
と店員さん役がしゃべると
「誰に対してやらせてもらってるんだよ!!」
というツッコミが入っていました。

この「やらさせてもらっています」という言い方に
2つの勘違いがある
というツッコミを今回の記事にしたいと思います。

1つ目の勘違い

お店の経営は許可をもらって始めているものではなく、へりくだる必要がない。
(厳密にはいろいろな許可申請の上での店舗経営かと思いますが・・。)

「させていただく」は補助動詞で、前の動詞との組合せで意味を持つものです。言ってしまうの「しまう」、読んでもらうの「もらう」などが補助動詞にあたります。

インターネットで「させていただく」を少し検索すると...

本来は目上の人間から許可をもらって行う時に使うもの

とあります。 ※ 敬語をテーマにした書籍でも一応確認済みです。

私が誤りがちなのは、へりくだった表現として「対応させていただきます」と
使ってしまうこと。厳密には対応も許可を要するので良いのでしょうが、この場合「対応いたします」で充分です。

提出資料を受け取るときに「不備等ございましたら迅速に対応させていただきます」というメール文をちらほら見かけます。もしかすると、もはやこの使い方が一般的になっているのかもしれませんね。

2つ目の勘違い

「やらさせてもらっています」の「さ」は要らない、という点です。

次の間違えやすい謙譲表現について見ていきましょう。一度ぐらいは聞いたことがないでしょうか?
誤)帰らさせていただきます
正)帰らせていただきます
誤)頑張らさせていただきます
正)頑張ります
「ら抜き言葉」ならぬ、通称「さ入れ言葉」です。

まとめ

丁寧にへりくだろうとしたがために、無意識に使っている「させていただきます」。場面に応じて、です・ます・いたします等に置き換えるとスッキリとした表現になりますね。

許可をもらわなくていい場合は使わなくて良い。

この1点を覚えておくとよいでしょう。

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