なぜ「ありがとう」を口癖にすると幸福になるのか?

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「ありがとう」を口癖にすると
幸せになる、良いことが起こる、と、よく言われます。

色々な本や様々な人によってさんざん言われつくしていることですが、
これを素直に実行している人って、どのくらいいるんでしょうか?

自分自身の生活の中で、意識的に「ありがとう」をつぶやいている人は、どのくらいいますか?

ちなみにここで言っているのは、何か良いことがあったときではなく、
何も良いことが無くても呪文のように「ありがとう」と唱え続ける習慣のことです。


意外とコレ、習慣にしようと思うと続かないのではないでしょうか?

なぜなら、かくいう私自身がそうだったからです。


私の場合、どうしても
「まず行動」や
「まずは行動・実行し、その効果を自分自身で検証」
ということが苦手です。

そのスピリチュアルなワークをやったら、どんな良いことがあるのか?
そしてそのメリットは保証されているのか?
その保証が無ければやりたくない!みたいな(笑)

私はこの感覚がずっとあったので、瞑想が良いといろんなところで言われ続けていても、なかなか始めることが出来ませんでした。
そして、「ありがとう」をつぶやく習慣もそうです。

こんな人って、けっこう多いのではないでしょうか?


そんなわけで、今回はそんなものぐさな私が重い腰を上げて「ありがとう」をつぶやく習慣を実行してから初めて実体験として分かった「なぜそれが効果があるのか?」というその理由を、お伝えしたいと思います。



「ありがとう」と口にすると、

・「ありがとう」とつぶやいたという事実
・その「ありがとう」を耳で聞いたという事実

が、生じます。


この時、ポイントは、目の前の現実を見て「ありがとう」と反応するのではなく、先に何も特別なことが無くても「ありがとう」と言ってしまっていることです。

先の二つは既成事実として、すでに現実になっています。
こうなると自分の潜在意識は「何がそんなにありがたいのか?」を、勝手に探し始めます。

つまり
先に「『ありがとう』を言葉で放つという事実」を作ることによって、
それまでは「当たり前」と捉えて忘れてしまっていた、
現実の「有り難さ」が自然と浮き彫りになり思い出され、
その結果、本当に自分が恵まれていたことを思い出しそれに感謝し、
最終的に幸福感が増す。
というような流れになると思われます。


事実として、人の生活は「有り難いこと」だらけなわけです。

暖かい布団で寝られることも、
ワンコインで牛丼が食べられることも、
蛇口をひねれば水が出てくることも、
自動車に乗って徒歩では移動できない距離に行くことが出来るのも、
両親に連絡したいときにすぐに電話をかけられることも、

立ち止まって考えてみれば、まったく「当たり前」ではないのです。

であれば、それら全く当たり前ではないことに対して、僕らは感謝してしかるべきなのです。

しかし、人間は慣れてしまう生き物です。

生活しているうちに先ほどのようなことはすべて「当たり前」だと勘違いしていき、色あせて捉えてしまいます。

そのようなとき、
すでに僕らの身の回りに事実として既にある「有り難いこと」を、
「慣れ」という心の靄(もや)を払って思い出させてくれる。

そのような効果が「ありがとう」をつぶやく習慣には、込められていると言えます。



また、このことは心理学で「認知的不協和」といわれる現象でも説明できます。

認知的不協和とは、現実の行動と自身の心(気持ちや価値観)にズレが生じたとき、心の方を現実に合わせようとする人間の習性のことです。

全く「ありがたい」と思っていないのに、「ありがとう」を口に出して言うとどうなるか?
すると人は無意識のうちに居心地の悪さを感じます。
自分の行動と心とが不一致だからです。
その不快感をどう解消するか?

「ありがとう」の言葉はすでに放たれ、現実化しています。
その事実は動かせません。

すると結果として、動かすことの出来る「心」の方を、現実に合わせようとします。
つまり、自ら「ありがたいなあ」という気持ちに自分の心を持っていく、ということです。

認知的不協和理論は数々の実験によって証明されている現象です。

「ありがとう」を口に出して言うだけで、幸せになれる。
そしてそのカラクリのメカニズムは、このようなことであると、実際に「ありがとう」習慣を実践してみて思いました。

事実、何もなくても「ありがとう」を繰り返しつぶやいていると、
自分の目の前にあるのに認識できていなかった「有り難いこと」が、次々と認識できるようになってきます。

ありがとうありがとう言っているうちに、何がそんなにありがとうなのか、無意識さんは全力で探して顕在意識に教えてくれるわけですね。
ああ、ありがとうありがとう(笑)


どうでしょう。
こんなにお手軽に幸福感を高められる手段があるのなら、活用してみるのはいかがでしょうか?


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