【柳川】田脇日吉神社は十種神宝祈祷を行う陰陽師の神社【神社仏閣探訪】

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十種神宝祈祷を行う陰陽師の神社

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十種神宝を追って様々な神社をめぐり、前回は天璽瑞宝十種を祀る伏見神寶神社へ参拝したわけだが、まさか九州に十種神宝にまつわる神社があるとは全く知らなかった。

こういうものは必要なタイミングで出てくるもので、そうでない時にはいくら調べても出てこない。
今回もまさにそうで、もうずっと長い年月探していたのに、やっと出てきた、というところだ。


十種神宝に惹かれて訪れてみた、田脇日吉神社。


駐車場に車を停めようとすると「陰陽師の神社」と書かれている。
そんな事は事前情報になかったので、少々驚きを隠せないまま、神社へ向かった。
福岡で陰陽師の系統の神社と堂々と名のりを上げる場所があるなんて正直思ってもみなかった。
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しかし、鳥居に立てば、とても爽やかな空気で、参道も本殿もまた、とても心地よい風に包まれ、
心身ともに心地よい、と感じる場所であった。
あちこちに花が置かれ、それもまた風情あり。

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福岡県柳川市田脇の田脇日吉神社は建久年間に近江国滋賀郡より勧請され鎌倉時代に創建、830年を迎えます。 830年の歴史、その前半を物語る宝物や旧記、系図類は天正年中(室町時代)に発生した火災により大半が焼失したと伝わっています。歴代の当主が記した実に2000点余りの史料群は各方面から注目を集め、その歴史を紐解くべく専門家による調査が今日も続けられ、まだまだ解明の途中ですが、祈祷方法など可能な限り復活させ、変わらず人々の祈りを繋ぐ役割を担いたいと願っています。十種神宝の偉大なる力と、それを司る田脇日吉神社の神業は広く世に知られ、1865年、ついに柳川藩より重大な命を受けることになります。それは、重い病を患った純姫(十二代柳川藩主・立花鑑賢の妻)を救うこと。歴代当主 宮崎千別による祈祷術で起死回生の力を授かった純姫は、死の淵からみごと生還、奇跡的に病を全快します。純姫平癒の感謝として、長きに渡り柳川藩から初穂料が納められたお包みが多く残っています。
田脇日吉神社公式サイトより


そうして気さくな宮司さんにお話を伺う


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社務所に寄ってみたところ、宮司さんがたまたまいらっしゃったので、たくさんお話を伺えた。

「鎌倉時代に創建された田脇日吉神社。
神社だけではなかなか立ち行かない為 兼業で数十年が経ちましたが
時が満ち、134年ぶりの社殿建て替えを機に再び専従の導きを頂きました。」

と、公式サイトにある通りのお話を聞かせて頂いた。

本当は現、宮崎宮司で終わらせるつもりだったというこの神社。

元々は教師をされていたようで、家業であるこの神社を継ぐつもりはなかったのだという。
とても気さくに明るく話してくださるが、幾多もの苦労があり、神社を継ぐ決意をされたようだ。
そうして、自分の代で終わらせるつもりだったところに、代々伝わってきた古文書がはたと目に止まり、
そうしてそれを読み解いていくうちに、「やはり再建せねば」と奮起されたそう。


「ご先祖さまが死ぬ気で守り抜いたこの古文書に書かれている事は、今の時代にも当てはまるものだと思った」

「だから、改めて読み解いて伝えていかなければと思った」

「そう思って動き出したら、神の導きのように様々なご縁が繋がり、謎がどんどん解けて行き、まだ道半ばではあるが今に至ります」




と、気さくながらもとても熱く語ってくださる想い・人生。
気がつけば一時間以上、お話を聞かせて頂いた。
しかも貴重な古文書もたくさん見せて頂いた。本当にありがたい。


ところで、何故ここに来られたのか、と聞かれたので、十種神宝について調べていたら出てきたので、とお答えした。
そうすると、古式祈祷(要予約)というものを復元し、十種神宝祈祷を復活させたとの事で、その祈祷のお話を聞くうちに、ワクワクが止まらなくなった私は、後日のご祈祷の予約を入れさせていただく旨お伝えし、帰宅して、改めてご祈祷の予約を取った。


日を改めて、十種神宝祈祷を体験


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もうワクワクが止まらない私と一は、日本酒を持参し、時間通りに神社へ到着した。
ご祈祷をお願いするからにはお願いごとを決めないとなので、「心願成就」とさせていただいた。

そうして、すでに準備が整った本殿に上げて頂き、ご祈祷が始まる。

窓・扉を締め切って行う十種神宝祈祷。
とはいえご配慮で窓を少々開けてくださっていたのだが。

今回のご祈祷は息子さんが担当されていたが、流れるような仕草がとても美しく、また、このご祈祷はそれ相応にエネルギーを使うのだろうな、とも感じた。
それぐらいに、空気が変わり、また、息子さんも普段お話されている様子とは全く違う。
普段の優しい口調はそのままではあるが、とても引き締まった様子でのご祈祷だった。
あまり詳細を書かないので、ぜひぜひ、ご体験いただきたいと思う。

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終わると宮司さんが本殿まで来てくださって、色々とお話しをしてくださった。

ご祈祷が始まった瞬間に風がぴたりと止んだ事、

そうして、まだ少し時期が早いはずのトンボが、大量に飛び始めた事。

とても嬉しそうにお話しくださって、私もとても嬉しかった。
ご祈祷の間も、そうやって何が起きるかちゃんと見ていてくださるんだなと思うと、改めて感謝の気持ちでいっぱいである。

ご祈祷の後に授与品を色々といただき、
そうして、ぜひ絵馬も書いて行かれてください、と仰ってくださったので、
人生二度目ぐらいの絵馬を書いた。
本当に、絵馬を書いたことがないんだよな。

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どうせ滅多に書かないのだから、堂々と真ん中に下げてきた。
この絵馬には五芒星が描かれている。
やはり陰陽師なんだよなあ・・・。


古式の作り方にならい、新しいカタチを作り出したというお守りやその他


そうして、古式の作り方にならい、新しいカタチを作り出したというお守りやその他諸々、全部がとても素敵なので、ぜひ社務所にも立ち寄っていただきたいと思う。

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そうして、頂いた御朱印は、御朱印帳にしまっておくにはもったいなさすぎて、額に入れて飾ってある。
そうしたくなるぐらいに、強い力を感じる御朱印だよ。

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田脇日吉神社

〒832-0089 福岡県柳川市田脇946
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