キャリアコンサルタント勉強法~実技編~

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学び
さらに引き続き、キャリアコンサルタントの資格を目指している人、資格取得を検討中の方に向けた投稿です。
(学科編、論述編はコチラ↓)


まず私は2021年3月~7月までキャリアコンサルタント養成講座に通い、10月末に学科試験、11月に実技試験を受け、晴れて合格しました!
合格したてほやほやの身ですが、学科・実技ともに一発合格した私が行った勉強法を公開したいと思います。

養成講座はマンパワー
資格取得団体はJCDA
(実技試験はJCDAとCCでは、問われる姿勢が少し異なります。
こちらでは、私が受験したJCDAの実技試験についてお伝えします。)

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実技試験は、15分の面談→5分間の口頭試問で構成されています。
言うまでもないですが、勉強法は
「とにかくロープレをやりまくる」
これしかありません。
ここではロープレをしていく中で私が感じたコトや得た情報、試験当日の流れについて書いていきます。
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面談はとにかく『聴く』

私がロープレをしていて感じたのは、面談の15分については
『好意的関心を持って傾聴する』
これに尽きます。

「どう展開しようか?」
「この人の問題点はどこだろう?」
キャリアコンサルタントとして、実際にはこのような考えが頭をよぎりますが、それによって
「次の展開に持ち込みたい」
「相手の問題点を指摘する」
ような応答をしていると、キャリアコンサルタントの意志によって誘導された面談になってしまいます。

面談を行うのは”初回面談の最初の15分間”という設定なので、そこまでできなくても問題ありません。
(というか、出来ないのが普通とも言えます。)

それよりも、
・クライエントに好意的関心を持って傾聴する
クライエントの気持ち(感情)を取り上げて内省を促すかかわり
この2点を意識する。
これが出来れば充分です。

この時に気を付けたいのが、言いかえや要約
キャリアコンサルタントの技法として使うのは問題ありませんが、この時
・背景や状況については要約してOK
・気持ち(感情)については、クライエントの言葉をそのまま拾って返す
これを徹底して下さい。

共感とは、気持ちを拾ってそのまま返すコト。

「仕事を辞めようかな…と悩んでいるんです。」
というクライエントに対して、
「転職をお考えですか?」
と聴くのはNG。

その言葉にどんな意味づけをしているかは、クライエント自身の中にあります。
誤った言いかえをしてしまうと、クライエントが
「伝わらなかった」
と思い、ラポール形成に失敗します。

”悲しい”→”ツライ”
”イラっとする”→”腹が立つ”
等はコンサルタント側の解釈により、よく言いかえてしまう言葉なので注意が必要です。

口頭試問に慣れておく

その後、5分の口頭試問。
こちらの受け答えに慣れておくコトも、繰り返しロープレをする重要な意味になります。

口頭試問は主に5つ。
①15分の面談で出来た点出来なかった点
②クライエントの来談目的、または主訴は何か
クライエントの問題点はどこだと考えるか
今後の展開はどのように考えているか
キャリアコンサルタントになったらどんな活動をしたいか
口頭試問で面接官が問いたいコトは、
「受験者が、自分の面談を客観視出来ているか」
です。

つまり15分間がたとえボロボロの面談でも、受験者がそれを客観視出来ていて
「この部分がダメだった」
とちゃんと気付いてさえいれば、口頭試問は面談での失敗を挽回できるチャンスでもあるのです。

ポイントは口頭試問①の出来なかった点
「この時間は、自己アピールの時間と捉えて下さい。」
有資格者の方に、オブザーバーをしてもらった時に言われた言葉です。

「自ら出来なかったコトを述べる時間なのに、自己アピール?!」
と思いましたが、この回答時間こそ、
「上手く出来なかったけど、私はこーゆーつもりでかかわってました。」
と、伝えられる(挽回できる)唯一のチャンスだと教えて頂きました。

「○○するつもりでかかわっていましたが、実際には△△になってしまいました。」
「もう少し○○した方が、△△に繋がっていたのではないかと思います。」

答え方として
「出来なかった点は○○です。」
と、本当に出来なかったところに焦点をあてるのではなく、面談におけるキャリアコンサルタント側の意図を伝えるのがベスト。

そうすると、試験官にも
・この人は○○を意識して面談していたんだな
・この人は△△に繋げたかったんだな
というコトが伝わります。

残念ながら私は試験当日までにこれをマスターできずに、ギリギリの点数での合格になりましたが、口頭試問をもう少しきちんと練習していれば良かったと後悔しています。
ここで私の試験結果を公開!!
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見ての通り、論述+面接で93点(合格点は90点)とギリギリ。
”振り返り”と”将来展望”=口頭試問の部分が”B”という、本当にロープレ不足で試験当日を迎えたのがよく分かる結果となりました(笑)

試験当日の流れ

試験当日は、まず同時間に同会場で受験する人が1つの部屋に案内されます。(私の会場は約20名程でした。)
そこで試験内容や流れの説明があります。

この時に携帯の電源等は全て切るよう促され、その後トイレなどの退出も認められなくなる為、会場入りする前にトイレは済ませておくコトをおススメします。
(「トイレに行くなら最後のチャンスですよ」の案内はしてくれます。)

試験は順番に受験番号が呼び出され、各部屋(個室)への案内となります。
部屋の前には、中に入るよう呼び出されるまで待つ為の椅子があり、クライエント役になる方がその椅子の横に立っていました。

この時点で
「50代くらいの男性…退職に向けての相談かな?」
「40代女性…女性のキャリア、子育てとの両立相談かな」
等、クライエント役の方の身なりから、おおよその年齢や相談内容なんかを想像してしまいます。
(待機時間は5分もない程度です。)

面談はクライエント役の方に促され、入室。
前方に試験官2人が座っていて、その後方に2つの椅子が向かい合うように置かれています。

荷物を置いたら向かい合った椅子の一方に着席するよう促され、向かいに座ったクライエント役の方からクライエント情報(年齢、家族構成、経歴)の書かれた用紙が手渡されます。
それを読む時間として30秒。
その後、面談がスタートです。

15分の面談後、アラームが鳴ってクライエント役の方は退席。
試験官(2人)による口頭試問が始まります。

口頭試問は、私は上に書いた5つで終了しましたが、5つの質問で5分に満たなかった場合、追加の質問
「クライエントはどんな性格だと思いますか?」
等をされた方もいたようです。

逆にすでに予定時間を超えている場合は、5つ目の
「キャリアコンサルタントになったら…?」
の質問を
「簡潔にお願いします。」
と言われる場合もあるようです。

以上で終了して退席です。
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試験結果

私は当日
「全然できなかった」
という感想を持ち、落ち込んで帰りました。

理由は、クライエント役の方が50代男性だったので、上に書いたように面接室に入る前に
「50代くらいの男性…退職に向けての相談かな?」
と想像して入ったら、実際には
「現在の職場で上手くいってない」
という仕事内容についての相談だったコト。

相談内容も少し複雑で難しく、こちらが何を聞いても
「私はちゃんとやっているし、やってきたつもりだ」
という回答が多かったのと、マスク+パーテーションで所々言葉が聞き取りづらかった点。

何とかかんとか15分を繋いだ印象で、その後の口頭試問に応えるのが必死な状態でした(泣)。
試験結果の点数も受けて、まだまだ自己研鑽が必要だというコトを踏まえてこの記事を書いています。

だからこそ、これから試験を受ける方に伝えたいのは
「試験前に空き時間があったら、ロープレは1回でも多くした方が良い」
です。

私は養成講座修了から試験までに、ロープレは5回ほどしか出来ませんでした。
結果はギリギリの合格でしたが、ギリギリ不合格で後悔される方が1人でも減りますように。。。

私自身の勉強(キャリアを積む)為の場でもあるココナラ。
こちらでロープレも実施していますので、お時間のある方はぜひ利用して下さい。
(私でなくても、有資格者のロープレ実施は低単価で多数出品されています。
空き時間に、こういったサービスもうまく活用して下さいね❣)

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