■発達障害とは、病気ではなく、特性です。
・自閉スペクトラム症(ASD)
(アスペルガー症候群)
・ADHA
(注意欠如・多動症)
・LD
(学習障害)
■なぜ「大人の発達障害」というのか
知的障害がないため、子供の頃は、発達障害の特性を「人見知りが激しい子」「じっとしていられない子」など、子供の個性として、見過ごされてきました。
また、成長とともに、だんだんとその特性も目立たなくなってきたりします。
ただ、社会にでると、多様な人間関係、マルチタスクなどが要求されて、人とのコミュニケーション能力がどうしても必要です。
努力ではどうにも解決できない事が表面化して、自分や周囲の人が発達障害なのかと気づく事になるのです。
■グレーゾーンと言われる人
~ 発達障害の傾向がある人
<特有のつらさとは>
違和感を覚えて、医療機関を受診しても、発達障害との診断を受けないので、
自分の努力でなんとかしないといけないと思っている・・
ある程度は社会に適応しているのだが、ときに上手くいかない経験もしていて、自分でもどうしたら良いのかわからない・・
仕事で人に迷惑をかけているという、罪悪感がある。
(違和感)
周囲とうまく付き合えない。仕事がなぜか進められないといった違和感を持つ経験をする。
(孤立)
理解してもらえていないと孤立感を覚える。
(無理をする)
自分の努力が足りないせいだと思うので、適応しようと無理をする。
(疲れる)
心身ともに疲れる。理解してくれないという徒労感も伴う。
普通の人より、とても精神的に疲れると言われています。
■こんなつらさを抱えている
<抑制機能障害>
刺激に対して敏感で、ささいなことを気にしたり、ひどくこだわったり、小さな刺激に激高したりします。
脳の活動性が高まりやすいうえ、その活動をコントロールすることができません。
<能力のバランスが悪い>
できることと、できないこととの差が大きいです。
発達の凸凹といわれることもあります。
本人は、出来ないことを過小評価しがちです。
<人間関係がうまくいかない>
つきあい方のこだわり、衝動的な発言などによって、対人関係のトラブルが起こります。
さまざまな場面で違和感や齟齬を感じたり、叱責されることや後悔がふえたりします。
本人はとても、生きずらさを感じます。
自己否定的になり、二次障害を発症しやすいのです。
うつ病や引きこもりの原因になったりします。