離婚という言葉

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コラム
主治医の前で、いきなり切り出された義母の言葉
「1年通っても治らないから、離婚させます。」
歩きながら、電車の中でも泣きながら帰った日。
家に着くと、実家の母が心配して連絡をくれた。
離れて住む 長男からも連絡があった。
「明日、就活の面接で泊まることはできないけど、今から家に帰るね」
実家に避難させた長女が、激怒し長男に話したらしい。
私は今起こっている出来事があまり把握できず、気が付いたら
パンを作っていた。夫である、あの人から言われたのではなく
なぜ義母から・・・
しばらくして長男が家に来た。
「お母さん、大丈夫?今日中に帰らなきゃいけないから、お父さんに
定時には帰ってきてと連絡したから。」
「ありがとう」出来立てのパンと紅茶をいれたが、頭は混乱していた。
長男の携帯のメール音が鳴った。長男はメールを返している。
「ふざけやがって・・」「どうしたの?」
「お父さんからだったけど、今日忙しいから 用があるなら駅前の喫茶店に
9時に来いって。それか、ばあちゃんの家に来いだって。でもそれだと、俺 間に合わないし、3人で話したいから定時に帰ってきてくれって送った。」
18時になった、あの人が玄関を開けた。
帰ってくるなり「お父さん出かけるから、用件はなんだ。」そう言って出かける用意をしだした。
「は?話し合いがしたくて来たんだよ。座って3人で話そうよ。」
「俺は話すことなどない。あー、あれか。」
あの人は私のほうを向き「22年間、ありがとう。じゃ!」そう言って出かけようとした。
「ふざけんなよ!!一方的なんだよ!!しかも自分で言わないで、なんでばあちゃんなんだよ!理由も何もわかんねーよ!!頼むから座ってくれよ。話してくれよ」
「貴様、誰に言ってんだ?あ?誰のおかげで大学いけてると思ってる?
俺にたてつくなら、この先の2年間は自分で大学いけ」
「行ってやるよ!お父さんの力なんていらないよ。でも、ちゃんとお母さんを見てよ。話してよ。」
「今までの大学資金も、まとめて返せよ。」あの人はそう言った。
「やめて!!大学行かせてやってるとか、金を返せとか・・もうやめて。。」
あの人は、何も言わず出て行った。
「くそ!!!!!!!」そう言って、机に頭をぶつけながら泣く長男。
「なんでだよ!!なんで話し合いしないんだよ。」
「ごめんね。。」それしか言えなかった。
「お母さんは悪くないよ。頑張ったと思うよ。あんな父親に今まで尽くしてきたよ。俺がもっとしっかりしていれば、悔しいよ・・」
温厚で、人に涙を見せない・怒りをあらわにしない長男。その子が目の前で泣いている。私は夜ご飯を用意し、長男に食べさせ「ママは大丈夫だから」
そう言って見送った。
次男と次女が帰ってきたので、事の成り行きをざっと話し
私はあの人が今行ってるであろう、義母のところに向かった。
「謝ろう。許してくださいって。せめて、次女が高校を卒業し大学行くまでは
どんな事があっても離婚はしない。」そう心に誓い、車を走らせた。

続きはまた明日・・
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