穏やかな時間

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コラム
バターや卵を使わず、国産小麦粉・全粒粉・三温糖・良質のサラダ油少し
を使って、まずはお菓子作りから。
子供達の評価は「はなまる」で、それは、私にとって至福のひと時だった。
粉のにおい、捏ねている時の安堵、そして食べた人が「美味しい」と
笑顔で言ってくれる最高のご褒美。
次女は学校に手作りおやつを持って行った。友達も毎日楽しみにしてくれている。次の挑戦は、パン作り。前に何回か作った事はあったけど、素朴なそれでいて体に優しく、味わい深く、食べた人が幸せを感じるようなパンを作りたかった。素材は、必ず野菜を使うこと、市販の酵母ではなく天然酵母菌を自作し
それを使用する事。試行錯誤をしたのち、酵母菌はすくすくと発酵し
種が出来上がっていった。それをもとに、生地を捏ねていく。
パン作りとお菓子作りは、私を安心感で包み込んだ。
毎日の日課になり、ご近所のお年寄りの所にも配った。
みなさん、すごく楽しみにしていてくれ「お店をすればいいのに」と言ってくれる方もいた。 「お店か・・・」
ブログにも投稿し始めた。読者さんが、「是非食べてみたい」とか
「販売してください」などのコメントを頂いた時は本当に嬉しかった。
でも、衛生管理の資格や安全性などを考えると、簡単に送ることはできなかった。いつしか私は、パンやお菓子の販売をしたいと思うようになり、パンマイスターの資格や衛生管理の資格を取りたいと思うようになっていた。

そんな私を見て、あの人は頼んだ材料を買ってくれなくなっていった。
しかも、安い食パンを一度に3~5欣買ってくる・・・
「なぜ?パンを作っているのに・・・」
あの人は、私の作ったパンは食べず 毎朝食パンを食べていた。
子供達にも、「カビが生えるからこっちから先に食べろという」
理解に苦しんだ。なぜ、私がしたいと思うことをさせてくれないんだろう。
思い切って、資格を取りたいとお願いしたが返ってきた言葉は推測通りだった
「金が勿体ない。どうせ、無駄にするだろう。」
あの人は子供が生まれたとき、学資保険と共に私の保険もかけてくれていた
20年たてば、満期を迎え100万が下りる。支払いはあの人がしてくれていたが
名義人・受取人共私になっていて、保険をかけ始めたときは
「20年間のご褒美として、お前にやるから」と言ってくれていた。
その保険が満期を迎える。そのお金が入れば、資格も取れる。そう信じていた。満期になった時、あの人から手続するように言われた。
手続きを終え、100万+αのお金が振り込まれた。
これで資格の勉強ができると思っていたが、全てのお金はあの人のもとへ
「あれは、お前の名前だが支払ってきたのは俺だ。当然俺のものだ。」
期待はしていなかった・・そう思うようにした。
パンを作ることも禁止された。オーブンを使う電気代が勿体ないと・・・
生きる意味が分からなくなっていた。
ブログには、事情によりパン作りが出来なくなったことを書いた。
そこから始まった、チャットのやり取り。
相手は独身男性。 相談相手のいなかった私は、その人に事の成り行きを話し
いつしか、相談相手になってくれていた。
続きはまた明日・・・
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