本日も記事をご覧いただきありがとうございます。ひろです。
人について考える。
今日のテーマは、
「おばあちゃん」
です。
「こら、オイちゃん!」お土産に飛びつく猫。そこに負けじと続いたのは、かーくん。
「だぁ!」
目の前に食べ物があるとすぐ手を伸ばす。
「かーくん、ダメ!」
猫の野生と同じような、人間の野生。
猫と赤ん坊。
両方から狙われ始めた、大阪のお土産。
それを監視するように目を走らせるお母さん。
三つ巴の緊張状態。
先に動いたら・・・やられる。
「かーくん、汽車だよー」
奥さんの声とともに、ポッポー!
汽車のおもちゃが、大きな汽笛をあげる。
「だぁ!」
奥さんの誘導により、かーくんの野望は防がれた。
あとは・・・。「オイちゃん~」
お父さんの優しい声掛けにより、オイちゃんはお父さんの膝の上に。
ようやく、
第一次食いしん坊大戦は幕を閉じた。
「本当にね。みんな食いしん坊さんだから。大山さん、食べてくださいね」「ありがとうございます」
みんなが大阪土産に手を伸ばし始める。
「だいぶ賑やかになりましたね」「本当にね。やっぱり、小さい子がいると賑やかになっていいねー」
お母さんも嬉しそう。
「僕が初めて来た時は、お姉さんのお子さん2人がおられたので。あの時を思い出しますね」
当時、小学生に上がる前の女の子と幼稚園生の男の子。
二人の姉弟が毎日のように家を賑わせていた。
「あら! 大山さん、あの頃から来てたんですね。本当にあの時は大変でした」
毎日のように大声をあげていたお姉ちゃん。
「あの子に関しては本当に大変でした。絶対に夜の12時過ぎないと寝てくれなかったですからね」「ええ! 本当ですか」「はい。いつも大声出して走り回って。本当に大変でした・・・」
当時を思い出しているのか、お母さんの表情が本当に険しくなる。
「おばあちゃんが私を可愛がってくれない! って言われたことがあってね・・・」
うつむきながら、友人のお母さんは話し始める。
「あの子にママと私、どっちがかわいいって聞かれたから。娘って答えただけなんですけどね。ワンワン泣いてね。。」「そんなハッキリ言われたんですね」「だって聞かれたからね」
お母さんのそういう姿勢は頼もしく感じる。
「今、あの子も高校生で。声優さんにハマってるみたいです。ゆーちゅーぶ?っていうんですかね。あれを一緒に見ようってずっと見せられて。全然おもしろくない」
ハッキリ言い過ぎて、気持ちがいいくらい。
「コロナになる前にこっちに来た時は、しっかりされてたんでビックリしましたけどね。劇団か何かに入られたとか」「ああ、ミュージカルの方ですかね。今もやってますよ。今だにママの方が私よりかわいいんでしょって言ってきます。私はそうだよーって答えます」「それでも、お母さんと一緒に何かしたいって言われるって事は、だいぶ好かれてるんですね」「そうなんですかねー」
お母さんは微笑んで答えたのでした。
追伸 孫はおばあちゃんが好き。
この法則は絶対だと思います。
僕自身もおばあちゃん子でした。
母親に邪険に扱われた時も、おばあちゃんだけは優しくて。
「推しの声優を一緒に見たい!」
というお孫さんの願い。声優さんに興味が無いのに、彼女の願いを叶えるおばあちゃん。
ステキですよね。
僕もそういうおじいちゃんになりたいものです。