本日も記事をご覧いただきありがとうございます。ひろです。
人について考える。
今日のテーマは、
「赤ん坊」
です。
さて、願掛けも終わったところで。
「よし!」
友人が腕まくりをして、金色のカエルを眺めている。
「久しぶりにやるか!」
そう言うと、友人は前かがみの体勢に。
「ほら、お父さん。カエルの口の中に入るよー」
奥さんが、赤ん坊のかーくんに声をかける。
「パパが入るとこ見ててねー」
そう言って、友人は黄金のカエルの口の中に、上半身を入れていく。
「わー。かーくん! お父さん食べられちゃうよー」
「ほら、お父さんが助けてー。って言ってるよ」
黄金のカエルに父親が食べられる。
そんな姿を見て、息子のかーくんは何を思うのか。
かーくんの表情を観察してみる。
「無」
漢字一文字で表すと、彼の表情は無だった。
さっきまであれほど、笑っていたのに。
その光景がとってもシュール。
赤ん坊は意外とマイペース。
「かーくん、お父さん食べられちゃったよー」
いやいや、お父さん。
かーくんは一切見てないよ。
心の中でしっかりとツッコミを入れる。
カエルの口の中を通り抜けた友人は、さわやかな表情で戻ってくる。
「ひろちゃんもやる??」
「そうやね」
まぁ、記念にはなるか。
カエルの口の中に飛び込んでみる。
「ところで、このカエルの口の中に入ると、何かご利益があるのかな」
上半身をカエルの口の中に入れたところで、友人にたずねてみる。
「分かんないけど。たぶんいい効果がある」
「ほら、かーくん。パパの友達がカエルさんに食べられちゃうよー」
奥さんの呼びかけの言葉に反応して、かーくんの表情を伺う。
やっぱり、
「無」
なぜかーくんは、大人の男性がカエルの口に入ると無表情になるんだろう。
こうなると、かーくんの生態に興味が湧いてくる。
「あ、そういえば。ひろちゃん、まだかーくんを抱き抱えてないでしょ?」
「ああ、そうやね」
「ぜひぜひ抱いてあげて!」
友人はかーくんの体を引き寄せ、左腕にかーくんのお尻を乗せて持ち上げる。
「こういう風にやったらいけるから」
「了解」
見よう見真似でやってみる。
左腕をお尻に回り込ませて、持ち上げる!
「おお!」
「うまいうまい!」
僕はかーくんを持ち上げることに成功したのでした。
追伸
かーくんを抱き上げたら、こちらに擦り寄ってくる。
そう思っていたら、
かーくんは、すぐさま辺りを見回していました。
まるで持ち上げられる事が、移動するための手段かのように。。
その後も、かーくんが泣きわめくシーンがありましたが、それは自分を抱き抱えてくれない時。
抱きかかえられると、常に周りを確認する。
もしかして、計算?
赤ん坊は泣く事で周囲を、大人を操る。
これはあながちウソではないかもしれません。