人の想像を上回るには?

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本日も記事をご覧いただきありがとうございます。ひろです。

人について考える。

今日のテーマは、

「相手の想像を超える」

です。




人と関わることで学べること。

それは自分と他の人との違いです。

例えば運動の仕方。


若い頃、筋力トレーニングにハマった僕は、さまざまなトレーニング方法を試していました。

腕立て伏せや腹筋、背筋などの自重トレーニング。

マシンを使って高重量をこなすマシントレーニング。

ランニングや縄跳びなど持久力をアップを目指す有酸素運動。

1日で全部をこなすわけではなく、高負荷のトレーニングは週に1度。

自重トレーニングはほぼ毎日。

ランニングは苦手だったので、重いなわとび(ヘビーロープ)100回。

スポーツジムに通った当初から、僕は誰に教わるでもなく、自分のやり方で身体を鍛えていました。

当時の僕は、身体の作り方についてはまったくの無知。

やってれば結果が出るだろう。

ぐらいに思っていました。




ジムに通い始めて数ヶ月が経った頃。

「大山が行ってるなら、俺も行こうか!」

当時勤めていた店のオーナーが、僕が通っているジムに来るようになりました。




「ジムを案内してくれや」




そう言われて、僕はジム内のマシンを1つずつ紹介していきます。

「これはどうやって動かすんや?」

オーナーが目をつけたのは、チェストプレス。

椅子に座り、目の前にある取手を両手で押し出す。胸筋を鍛えるためのトレーニングマシンです。

僕は実演しながらオーナーにやり方を伝えます。

「俺でもできそうやな!」

そう言ってオーナーが動かそうとすると、

・・・。

ピクリとも動きません。

「まずは30kgとかで良いと思いますよ」

マシンが動かない原因。

それは重量設定でした。

僕が実演の際に設定していた重量は70kg

マシンの重量を30kgに下げようとすると、

「大山にできて、俺にできないわけないやろ!」

オーナーはムキになって、マシンを動かそうとします。

グッ!!

マシンに力が伝わる。

おっ!

少し動いた。

ガッシャーン!

「はぁはぁ・・・」

オーナーは下を向き、徐々に息を整えながら、僕をじっと見つめてきました。

「お前やってみろ!」
「いや、やってみるも何も。さっき僕やったじゃないですか」
「ええからやれ!」

オーナーはムキになって僕にトレーニングを促してきました。

「分かりました」

オーナがー見守る中、再び僕はマシンを動かし始めました。

「お前、キツくないんか?」
「何がですか?」
「100kgやぞ」

いつの間にかマシンの設定重量が100kgになっていました。

「ああ、いつもは100kgでやってるんで。大丈夫ですよ」
「そうか、お前すげーな」

オーナーは感心したようにうなづいたのでした。




追伸
 それからしばらくして、オーナーの僕に対する態度が軟化していったのを覚えています。

「お前、あんなに鍛えやがって! そんなにすごいなら売上でも貢献しろ!」

悪口のように聞こえますが、オーナーの「あんなに鍛えやがって」は褒め言葉です。

その後もオーナーと会うたびに、ジムの話になりました。

どうやらオーナーの中で、僕との出来事はかなりのインパクト、感動につながったみたいです。

これは誰にでもできる事だと思い、今回はお伝えさせていただきました。




え? 自分では100kgを持ち上げられない?




今回お伝えしたのは力の話だけではありません。

人間は仕事以外でも、何か得意な分野があれば、人に認められやすくなるという事です。

今回のケースで言うと、オーナーの得意分野は仕事です。

そして、僕の得意分野は身体を鍛えることでした。

オーナーが僕の得意分野に興味を持ち始めた時、チャンスが広がったんですよね。

そして、少しずつ認められるキッカケになりました。

これは僕だけに適用される話ではないと思います。

長年生きてきて、さまざまな人を見てきましたが、人間誰しも得意分野というものがあります。

自分の得意分野で戦える機会があれば、人に認められる機会が増えます。

要は自分のホームグラウンドに相手を連れていけば良いんです。

相手の得意分野で戦えればそれに越したことはないのですが、

もしできないのであれば、相手を自分の得意分野に連れて行く。

たったこれだけで、

自分の評価を変えることができるんですよね。





















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