本日も記事をご覧いただきありがとうございます。ひろです。
人について考える。
本日のテーマは、
「心のあり方」
です。
以前、後輩から相談を受けた時の出来事です。
「大山さんは職場に嫌な人っていますか?」
「うーん。今のところいないかな」
深刻そうな表情を浮かべる後輩。
これは人間関係の話かな。
「嫌な人が職場にいるの?」
念のため確認してみる。
「嫌ってほどじゃないんですけど・・・」
そう言っている後輩の顔は、嫌そうな表情。
人の感情は表情と姿勢に出る。
「年上の方で・・・。出世もしてないんですけど」
ん?
「口うるさいんですよね」
ぼそっと後輩が口を開く。
「年齢だけ上で文句言ってくるヤツとか。そういう経験ってないですか?」
再び僕に同意を求めてくる後輩。
「昔はあったかな。今は全くないかもね」
ここ最近の自分については、全く思い当たらない。
「すごいっすね。やっぱり年齢を重ねると気にならなくなりますか?」
後輩は感心した様子でうなづいている。
「うーん。長年生きてるけど、年齢は関係ないかも。イライラしてる時期はあったし。たぶん、自分がそういう風にならないって決めてるからかも」
自分が意識しなければ感情的になることもない。
「それってどうやるんですか?」
分かりやすい例えを考えながら、後輩に説明してみる。
自分が車を運転しています。
規定速度で走っていると、後ろから車がピタリと後ろについてきます。
バックミラーで確認すると、後ろの車が徐々に近づいているのが目に入ります。
後ろの車のライトは、時々点滅しています。
「あおり運転じゃないですか!!」
後輩が大声でツッコミを入れる。
「あおり運転ですよね!」
彼は少し興奮した様子。
「この時。もし、運転している本人があおり運転っていう行為を知らなかったら、どうなると思う?」
「え」
・自分の後ろからピタリとついてくる車。
・自分の車に対して、時々ライトを点滅させている車。
この車の正体は?
「あおりが目的じゃないんですか?」
「自分ががあおり運転を知らなかったら、どう思うかな?」
ピタリとくっついて、ときどきライトで合図してくる車の正体は?
「近づいて合図を送ってるって考えたら、知り合いかもって思うかもしれないです」
「そういう可能性も出てくるよね」
あおり運転を知らなければ、嫌がらせされているという結論にはならない。
後輩は少し困った表情になる。
「でも、自分が嫌だなって思ったら。本人が嫌だって思ったら、それがイジメになるとか言うじゃないですか」
「うん。それって逆も言える。イジメだって思わなかったらイジメじゃないってこと」
意識を向けてしまうと、それは現実になる。
「じゃあ、無能な人は相手にするなってことですかね」
後輩は唐揚げを口に頬張りながら、うなづいている。
「例えばその言葉。そういうのも、嫌なことを引き寄せる原因だと思うけどね」
「何がですか?」
「相手が無能とか。あとさっき言ってたことかな。年上で出世してないとか」
「本人の前では絶対言わないですよ!」
後輩は慌てて訂正したのでした。
追伸
皆さんはご理解いただけたでしょうか。
意識を向けると現実になる。
例えば、
後ろから誰かがナイフを構えて自分を狙っていた場合。
相手がどんなに威嚇をしようとも、それに気付くまで、人は恐怖を感じません。
逆にこちらが意識する。
相手の存在に気付いてしまうと、心が乱れるんですよね。
今回の後輩の場合。
相手に対して「出世していない」「無能」という発言がでてきました。
日頃思っていることは、態度や表情に出てしまいます。
もし、それを相手が感づいているとしたら。
どちらがケンカを仕掛けているのか、分からないですよね。
悪いのは相手か。それとも後輩なのか。
後輩は納得していない様子でしたが、
客観的に見ることができる皆さんなら分かると思います。
なぜ後輩が年上の人に口うるさく言われてしまうのか。