本日も記事をご覧いただきありがとうございます。ひろです。
人について考える。
今日のテーマは、
「例え話」
です。
皆さんは例え話、使っていますか?
例え話は、人に分かりやすく説明するための、大切な手段です。
具体的な例としてよく取り上げられるのは、
イソップ寓話の話の1つ。
「北風と太陽」
です。
ある日、北風と太陽が通りがかった旅人を見て話し合いました。
「あの旅人のコートをどちらが脱がせられるか、勝負しようじゃないか」
北風は太陽に勝負を持ちかけます。
太陽はその勝負を受け、北風は大きな風を生み出し、旅人のコートを強引に脱がそうとします。
しかし、
旅人は風が強くなるたびに、しっかりとコートをつかんで離しません。
結局、北風は旅人のコートを脱がす事ができませんでした。
そして、
次はいよいよ太陽の番。
太陽はにこにこと微笑んで、旅人を光で照らしました。
すると、旅人は暑くなったため、自然とコートを脱いだのでした・・・。
めでたしめでたし。
この話が何を伝えようとしているのか。
皆さんは分かりますでしょうか。
一説によると、
「北風のように強引なやり方で人を変えるよりも、太陽のように本人の意志でコートを脱がせる。本人のやり方を尊重したほうが、人は変わりやすい」
という意味合いらしいです。
素晴らしい例え話ですよね。
僕はこの話が大好きです。
そして、こんな説得力のある話を聞いたら、やっぱり話したくなるのが人間です。
というわけで、僕は後輩と飲みに行った時に、北風と太陽の話をすることにしました。
「北風と太陽って知ってる?」
飲みに行って1時間。いい感じで酒が回ってきたところで後輩に話を持ちかけました。
「ああ、確かイソップのやつですよね」
「そうそう」
後輩は知ってるらしい。さすが世界のイソップ寓話。
「あれって変ですよね」
「え」
後輩の発言に戸惑う僕。
「だって、北風と太陽が勝負するって。そもそも風と太陽ってしゃべらないじゃないですか!」
「まぁ、そうだけど」
それを言っちゃ、おしまいだよ。
「それに、北風と太陽って同じ高さに存在してないですし。太陽の方がずっとはるか遠くにいますよ」
「確かに」
話はどんどん別の方向へ。
「でもそれを言ったら、ウサギとカメもそうじゃない?」
「はい。でも、ウサキとカメは生き物なんで」
あ、生き物はいいんだ。
「生き物は勝負させようと思ったらできるじゃないですか。うち、ウサギ飼ってましたけど、よく眠ってました。もしかしたら、カメは勝てるかもしれませんよ!」
後輩は酒の力も借りて、ヒートアップ!
僕は彼が飼っていたウサギのマリリンの話を聞くはめになったのでした。。
追伸
後輩の話を聞いて分かったこと。
それは、
「例え話は、本人の体験談の方が説得力がある」
ということです。
後輩の飼っていたウサギ。マリリンがよく眠るという話は実に信憑性がありました。
そして、生き物同士だから競わせる事が可能だという彼の主張。ウサギが本当に眠って、カメが勝つかもしれないという可能性の話。
彼は熱く語ってくれました。
この時、僕は思ったんです。
「北風のように強引なやり方で人を変えるよりも、太陽のように本人の意志でコートを脱がせる。本人のやり方を尊重したほうが、人は変わりやすい」
僕が無理に「北風と太陽」を伝える必要はなかったんですよね。
本人のやり方。考え方を尊重してあげると、彼は楽しそうに話をし、太陽のような笑顔になるんですよね。
ここまでが僕の実体験。
皆さん、説得力はありましたでしょうか?