本日も記事をご覧いただきありがとうございます。ひろです。
人について考える。
本日のテーマは、
「予想外の出来事」
です。
1km5分のペースを維持しながら、ペースランナーの後ろを走っていく。
ペースランナーの横を並走している選手も、少しずつペースが落ちているように見える。
現在の距離は23km。ゴールまであと7kmの距離。
突然、ペースランナーが動いた。
「ここから先、僕がいなくてもいけますか?」
一緒に並走している選手にペースランナーがたずね始める。
両サイドの選手は少し間を置いてから、黙ってうなづく。
いなくてもいける・・・?
どういう事だろう。
後ろを付いて走っている僕には、いまいち状況がつかめない。
そう思ったのも束の間。
ペースランナーが突然ペースを落とし始める。
みるみる後ろに下がっていき、彼はあっという間に見えなくなった。
「え」
突然の出来事に開いた口がふさがらない。
まさかのペースランナーの離脱。
ペースランナーがペースを乱すのは予想外。
何があったんだろう。
走りながら可能性を考えてみる。
体調不良か?
30度を超える暑さの中。倒れる人が出ているマラソン大会。ペースランナーが体調を崩す可能性はある。
それとも、
倒れる人が続出したから、手伝いに回っているとか
そう考えると、ペースランナーの離脱も仕方がないことかもしれない。
気を取り直して、自分の前を走る選手の後ろを同じペースでついていく。
「ただいまのペースは1km5分33秒」
ランニングアプリから聞こえてくる機械音声。
25km地点に差し掛かったところで、大幅なペースダウン。
まずい!
そう思っても身体が思うように動かない。
足が重い。
限界が近いのかもしれない。
そう考え始めると、
「苦しい。もう歩きたい。何で走らないといけないんだ」
そんな言葉がずっと心に響いてくる。
自分が一番大変な時、ネガティブな言葉は襲ってくる。
心の悲鳴が起こるたびに、走っている足が止まりそうになる。
そんな時、
「あと少しです! 頑張って!」
見ず知らずの人からの応援の声。人の声援に僕は力をもらっていたのでした。
追伸 マラソン大会やトレイルラン。色んな競技に挑戦して思うのですが、自分が本気を出せる場所を作るというのは、とても重要なことだと思います。
人間は、
「もう限界だ」
そう思った時に自分がとる行動で、本当の自分が分かります。
ピンチに直面した時に、さらに頑張ろうとするのか。それともあきらめるのか。
頑張ろうとする人は自分の可能性を信じられるでしょうし、あきらめる人は自分の限界を知ることができます。
そして、自分の限界は鍛えることで伸ばすことができます。
定期的に挑戦することで、今の自分の本気を知ることができるんですよね。
逆に、余力を残したまま生活していると、それが当たり前になってきます。
「これぐらいでいいや」
と思い始めると、妥協が生まれ、仕事もプライベートも中途半端になってしまいます。
僕は頑張らない人を否定するつもりはありません。
ただ、
中途半端に物事に取り組むことで、自分の人生を楽しめない人を大勢見てきました。
いつまでも変わらない自分の関心よりも、人に関心を持ち始め、人の人生に自分の人生を重ねる。
でも、自分の人生じゃないから、本人は決して満足することができない。
日頃からイライラしている人はこのケースがほとんどでした。
自分が頑張らなくなると、人の頑張りを否定したくなってしまうんですよね。
逆に自分が頑張っていると、人の頑張りを応援したくなります。
皆さんはどちらの人生を送りたいですか?