引きこもりとは? 解決編

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本日も記事をご覧いただきありがとうございます。ひろです。

人について考えよう。

本日のテーマは、

「今のままいったらどうなるかを考える」

です。



「こんにちは」
「あ、こんにちは」

3日前に相談に来た彼女が、早速来てくれた。

「どうでしたか?」
「いや、いてもたってもいられなくて」

少し慌てた表情で、彼女は話し始める。

「あの課題のことで、どうしても気になって」
「考えられましたか?」
「はい!」

僕が引きこもりから復活する時に考えていたこと。

それを、

彼女にも課題として、同じように伝えた。

「どうでした?」
「そうですね。とりあえず、色々考えてきたんでお伝えしてもいいですか?」「はい。もちろん」

彼女は話し始める。

「このままいったら、大学は単位も取れず進学できません」
「そうですね」
「そして、バイトもしなかったら、貯金がなくなって生活もできなくなります」
「他にはあります?」
「そうですね・・・。親に合わせる顔がないので。親に会えなくなります」「つらいですか?」
「はい・・・」

彼女は前かがみになって、視線を下に移す。

「ご友人はどうなりますか?」
「そうですね・・・。大山さんを紹介してくれた幼馴染にも、どう接したらいいか分からなくなります」

なるほど。

「では、そんな今のあなたの3年後を想像してみてください」
「3年後・・・」
「どうですか?」

彼女は考えている。

「例えば、就職はできてますか?」
「・・・できてないですね」
「バイトは?」
「行けてないかも・・・」
「大学は卒業してますか?」
「できてません」

彼女はどんどんうなだれてくる。

「親御さんとは会えてますか?」
「会えてません」
「ご友人は?」
「・・・そばにいないかもしれません」

彼女の3年後、5年後、10年後をじっくり考えてもらう。

「はい、それでは身体を伸ばしてこちらを見てください」
「あ・・・はい」

彼女はすっかり落ち込んでいる。

「あなたの未来はどんな世界でしたか?」
「私の未来は・・・」

ひとつひとつ確認していく。

・両親と会えなくなっている
・友人とも会っていない
・人と話すことがなくなる
・お金も払えないから、家を追い出されるかもしれない
・大学を卒業できない
・就職もできない
・彼氏もできない
・何もできない

「これぐらいですかね?」
「はい・・・」

では、そろそろ本題へ。

「ここに書いてあるような人間になりたいですか?」
「なりたくないです!」
「でも、今の生活を続けるとそうなってしまうかもしれません」
「・・・嫌です!!」

初めて出た彼女の明確な意思表示。

「では、どうやったら今の生活から変われるんでしょうか?」
「・・・」
「ヒントはこの中にありますよ」

彼女が思い描いた未来の自分の状況、それを記入した紙を見せる。

「両親に会えなくなるのがつらいのなら、会うためにはどうしたらいいでしょうか?」
「・・・大学へ行く」
「大学は行けそうですか?」
「分からないです」

「じゃあ、行けなかったとしたらどうしますか?」
「親に顔向けできないです」
「でも、謝ることはできますよね」
「怒られるかもしれないです」
「会えないのと怒られるの、どっちがいいですか?」
「怒られる方・・・」

答えが出てきた。

「大学へ行くか、両親に怒られれば、関係を続ける事ができるかもしれません」
「あ」

彼女は驚いている。

「この調子で、最悪の未来を変えていきましょう!」
「はい!」

こうして僕は、彼女の望む未来を聞いていったのでした・・・。


追伸 
 僕が引きこもりから抜け出した方法。

それは、

「今のままいったら必ず訪れる、最悪の未来を想像すること」

でした。

本当にじっくり考えると、結構衝撃が強いのですが、効果はあります。

なぜなら、

人が最も望むのは、自分の安全だからです。

「変わりたいけど変われない」

という人を見たことがありませんか?

誰にでも経験はあると思います。

今の職場環境から、いきなり飛び出したらどうなるか?

全く知らない場所で、いきなり生活できるかどうか。

それを考えただけで不安になる人もいます。

そうならないために、

人は自分の居場所を作ります。

そして、その場所が心地よければ心地よいほど、人は動くのをやめてしまいます。

自分が生活費を払えなくなったら・・・。

自分の居場所を維持できなくなったらどうなるか?

そう考えた時に訪れるのは不安と恐怖です。


悪い感情にも思えますが、

そうなるのが嫌だから動く!

といった意味付けにもなります。

逆に、居心地が良すぎると、人は動こうとしません。

人のお金で引きこもりをしている人は特に。。

今まで引きこもりの相談を聞いてきましたが、

親が手を差し伸べることによって、本人をダメにしてしまっているケースがほとんどでした。

つまり、

本人が引きこもりによって快楽を得ている状態では、変わりようがないんです。

本人が変わりたいと心から願う。

そういう状況に自ら踏み出さないと。

過去の自分を見てもそう思います。

周りの人ができるのは、きっかけや気付きを与えることだけ。

今回のケースは、

彼女のご友人が心配していたのが、最高の救いになったのだと思います。

人を救えるのは、やっぱり人なのかもしれませんね。


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