ついつい周りに自慢したくなってしまう女性

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コラム
こんにちは。心理カウンセラーをしています。 

『色んな場所で、つい自慢話をしてしまい、
後悔しています。』

最近、ご友人に誘いを断られることが増えてきてしまったので、
自分の立ち居振る舞いを改めたいのに、
なかなか、自慢話をしてしまう癖が治らないと、
ご相談いただいた方のお話です。

*私:「つい自慢話をしてしまうときは、具体的にどんな状況のときでしょうか?」
*ご相談者様:「友人と外食をしているときなどで、
周りのお客さんの会話から『どこに旅行に行った』とか、
『こんな良い買い物をした』とか会話が聞こえてきたときに、
私は、『海外旅行でこんなすごい場所に行った』とか、
『この前、高級ブランドの買い物をした』なんて、
つい周りに聞こえるように、話してしまうんです。」

*私:「自慢話はご友人に向けてというより、周りの方に向けて話している感じでしょうか?」
*ご相談者様:「そうかもしれません。友人と他愛もない会話をしていたのに、 周りからそんな話が聞こえてきたり、身なりの良い感じの素敵な女性が近くにいたら、 急に自分の方が優れているとか、自慢できるような経験話をしてしまうんですよね。」 

*私:「なるほど。自慢話をした後に、どんな気持ちになりますか?」
*ご相談者様:「話した後はスッキリします。勝ち誇った気分になるというか、 安心するというか。」 

*私:「勝ち誇った気分になり安心する感じですね。反対に、ご相談者様より良い経験をしたり、 身なりが素敵と感じる方がいると、どう思いますか?」 
*ご相談者様:「なんだか悔しいというか、負けたくないと感じます。」

*私:「自慢話をした後は、ご友人はどんな反応をされていますか?」
*ご相談者様:「話を合わせてくれているのか、相槌は打ってくれてるんですが、 なんだか気まずい表情というか、テンションが下がってしまうというか…ほんと、申し訳ないです。」 

*私:「そうだったんですね。ご友人にお誘いを断れてしまうことが増えたのも、 それが原因なのかもしれないと思い、ご相談くださったのですね。」 
*ご相談者様:「そうなんです。もう、どうしたらいいのか。」

*私:「ちなみに、周りの方よりも明らかにご自身の方が、
身なりが素敵だったり、周りの方のお話の内容も、些細な他愛もない話をされていたら、 自慢話をしたい気持ちになりますか?」 
*ご相談者様:「いいえ。その状況でしたら、自慢話をする気持ちはあまり起きません。」

*私:「つまり、優劣の上で、ご自身が初めから優れていると感じる場合は、自慢話をする気持ちは起きないけれど、
劣等感を感じる場面では、負けなくないという気持ちで、自慢話をしてしまうということですね?」
*ご相談者様:「そんな感じです。」

*私:「ご自身の中で、優れていると感じる人は、どんな人ですか?」
*ご相談者様:「裕福な生活を送っている人とか、立派な企業に勤めていたり、 立派なお仕事をされている方ですかね。」
*私:「そうですか。確かに、キラキラした生活を送っていらっしゃるように思える方たちですね。」
*ご相談者様:「そういう人って、身なりから違うと思うんですよね。
どうしても平凡な生活を送っている人より能力が高い上に、幸せそうだし、素敵に見えてしまうんです。」

*私:「なるほど。もし、これから先、誰にも干渉されず評価されず、生きていける世界になったとしたら、ご相談者様が心から幸せを実感できることってどんなことですか?」
*ご相談者様:「誰にも自分のことを干渉されないとしたら…大好きなものを食べたり、家族や友人と楽しい時間を過ごして、喜びを共有できたら、幸せかなと思います。」

*私:「それは、特に贅沢な食材や裕福な経験でなくても大丈夫ですか?」
*ご相談者様:「友人や家族が心から望んでいる、穏やかで幸せな時間でなければ意味がないと思うので、別に高級なものや経験にこだわりません。」

*私:「そうなんですね。ご相談者様は、ご家族やご友人をとても大切に想っておられるんですね。」
*ご相談者様:「そうだと思います。…どうして私、自慢話なんてしてしまうんだろう。」

*私:「本当は、ご家族やご友人との穏やかで幸せな時間を送れたら、それで十分なのに、 ご自身の心から望む幸せの形とは異なる、周りに『自慢できるような贅沢な幸せ』を、主張してしまうんですね。」 
*ご相談者様:「…こんな自分、早く直したいです。」

*私:「ご相談者様は、ご自身にはどんな良いところがあると、お思いになりますか?」
*ご相談者様:「良いところ?今は、主婦で仕事もパートだし、夫の職業も、平凡なサラリーマンで収入も決して富裕層とは言えないし、ママ友との付き合いは面倒で、自分から進んで行動も取れないし。なんか、取り柄がないですね。」

*私:「ご相談者様の、心から大切なものってなんですか?」
*ご相談者様:「それは間違いなく、家族です。両親や夫と子供、祖父母や最近疎遠になってしまいましたが、友人もよく相談に乗ってくれて、大切な存在です。大切な人達が、みんな幸せでいてくれたらといつも思っています。」

*私:「ご家族やご友人、大切な方々の幸せを心から望まれ、想っておられる。 ご相談者様のお話をお伺いして、私も心から温かな気持ちになりました。 
きっと、ご相談者様はとても温かく優しいお人柄なのですね。」
*ご相談者様:「そんなことは…でも、ありがとうございます。
…ご相談しているうちに、私には、幸せを心から願える大切な家族がいること、 そのこと自体が私にとって、かけがえのない幸せだということに気づけました。」 

*私:「身なりが素敵な方が、裕福な経験をされているとお話されていたら、
今も羨ましく感じたり、負けたくないという気持ちになりますか?」
*ご相談者様:「いいえ。いつか贅沢な経験もしてみたいとは思いますけど、私の心から望む幸せが、どんなことか分かりましたし、今はその、かえがえのない幸せを守ることや味わう時間を、大切にしたいと思います。」

ご自身の幸せの形に気づかれ、
ご相談者様が優しいお顔で、そっと涙を流されたとき、
私自身も、とても温かく優しい気持ちになりました。

ご相談者様は、ご自身よりも素敵な生活を送っていると感じる人を、
目の前にしたとき、どうしても『負けたくない』という気持ちが湧いてきて、

ご自身がその方よりも、いかに裕福な経験をしているかや、優れているかを、ご友人との会話を楽しむことも忘れ、周りの人に主張してしまうことを繰り返しておられました。

初めは、ご自身でも、どうしてそんなことをしてしまうのか分からず、
そうした言動で、大切なご友人との関係を損ねてしまったことを後悔されていました。

ご相談を進めていくうちに、
そうした言動は、ご自身が周りの人と比べ、
劣等感を感じた際にしてしまっていたこと、

ご自身がご家族やご友人などの、大切な人の幸せをいつも願っているような、
温かく優しいお人柄であったこと、

ご相談者様の心から望まれる幸せが、
いつも『羨ましい』と思っておられた、裕福そうで、キラキラして見えた周りの人が語るお話とは、違っていたことに気づかれました。

その途端、『ご自身の幸せ』と『周りの人の幸せ』を、天秤にかけることをやめ、 目の前にある、大切でかけがえのない幸せを大切にしていきたいと、 
最後にお気持ちをお話くださったことが、とても印象的でした。

ご家族やご友人を大切に想っておられる、お優しいご相談者様が、
いつまでも、かけがえのない幸せに包まれて、
過ごしていかれることを願っています。


最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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