“反省を促す”ではなく、“学びを得る”ために使うのが失敗

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ビジネス・マーケティング
失敗やミスをしたとき、早くどこかに追いやりたいという気持ちで、嫌なものを扱うかのように“単なる後始末”をしているメンバー、リーダーがいます。

そして、失敗した本人は、ただひたすら反省。周りの人も、「迷惑をかけるな」とばかりに、2度としないよう圧力をかける。この現象もよく見かけます。

でも、“このときチーム内に何が起きているか”を理解しているリーダーは少ないように思います。


まず、失敗した本人。

失敗から学ぶのではなく、失敗してはいけないことを強く意識するようになります。失敗してはいけないことを強く意識すると、委縮し、行動しなくなります。当然ですが、行動しなければ失敗は少ない。一方で、行動しなければ成功や大きな成果もありません。

つまり、“反省を促す”は、行動しようという意欲を削ぎ、その結果として成功までも抑制してしまう行為です。


次に、チームの他のメンバー。
「自分は絶対にそうなりたくない」と、失敗した本人以上に“失敗”に敏感になります。斬新なアイデアなども出なくなります。前例のない斬新なアイデアは失敗に繋がりやすいからです。そうして、失敗もないが成功もないチームができあがります。


実は、“失敗”は、“学びの宝庫”で、悪ではなく、むしろ、たくさんの気づきが得られる歓迎すべき機会、成長するための健全な“善”なのです。

失敗を“善”としてポジティブに捉え、前向きに楽しい気持ちで分析すると、1つの失敗から本当にたくさんのことが学べ成長できます。

せっかくの“失敗”を、反省を促して早々に捨ててしまってはもったいないと思います。


最後まで読んでいただきありがとうございます。このことから、少しでも新たな気づきや考える上でのヒントに繋がることがありましたら幸いです。
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