「どうしましょう」に、「どう思う?」「どうしたい?」で返す

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ビジネス・マーケティング
「どうしましょう」という部下に、「こうしたら」と応える上司。一見うまくいっている上司・部下のように見えますが、本当にそうでしょうか?

「どうしましょう」という言葉は、大袈裟に言えば、「私は考えることを放棄して全てをあなたに預けます(言うことに従います)ので好きにしてください」という心の表現です。

その心の表現(「どうしましょう」)に対し、“頼られているようで嬉しいし、こちらが言った通り進めてくれるから面倒なやりとりがなくて楽”と捉えて「こうしたら」と返してしまったら・・・


・そこには、部下の成長はありませんし、部下に成長してもらいたいという上司の考えもありません。一生懸命考えたことに対して他人(この場合、上司)の考えを聞くことで、気づきや学びが得られるのです。

・それに、一旦この関係ができあがると無限ループに入り、そこから抜け出すのが難しくなります。部下も上司も心地良いからです。



そうではなく、「報告してくれてありがとう」に続けて、「それであなたはどう思う?」「それであなたはどうしたい?」と返す。

「それであなたはどう思う?」は、自分の意見よりも、あなたの意見をまず聞きたい=できるだけあなたの意見を尊重したい、というニュアンスを含む表現です。

「それであなたはどうしたい?」は、できるだけあなたに任せたい、というニュアンスを含む表現です。



「どう思う?」「どうしたい?」は、部下に考えることを促すだけでなく、大袈裟に言えば、部下を尊重し部下に任せるという上司の宣言でもあります。

これらを口癖にすると、考えるチームに変わっていきます。


最後まで読んでいただきありがとうございます。このことから、少しでも新たな気づきや考える上でのヒントに繋がることがありましたら幸いです。
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