寄り道キラキラ 第4歩 毒親育ちの解毒の1歩「良い人卒業」 

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こちらは毒親育ち・HSP・うつによって、日々生きづらさを感じている方をメインにお届けしております。散歩の途中、ふらりと立ち寄り、休憩できる場所になれたらと願っておいます。   毒親育ちHSP看護師「なーすのかたち」
ブログテーマ「寄り道キラキラ」:「人生の寄り道した分、こころのキラキラは増えるよ」

誰にでも普通に存在する表と裏・本音と建前

 こころで感じていることと、表情・態度に出せる感情がいつも一致しているとは限りません。表と裏・本音と建前ですね。
大人になるほど一致していない時間の方が多いかもしれません。
例えば、あなたの所属している職場の感情の自由度は何時間ですか?
 看護師の様に感情労働と言われる職業ですと、ほとんど0時間に等しいです。お客様の前に立つお仕事の方も同様でしょうか。
 ミスをして厳しく叱られ、泣きはらした後でも、ナースコールがあれば何事もなかったかのように対応しなければいけません。(顔がバレバレでも)
 仕事は時間との闘いであり、先輩看護師、医師、その他の医療スタッフにも常に神経を使います。休憩時間も先輩や管理職と一緒ですから、気を抜ける時間はありません。
 私はHSPでもありますから、その環境の中に不機嫌な人や、嫌味や悪口を言うスタッフがプラスされると精神的疲労は何倍にもなります。

 職場から解放され、自宅がありのままの自分でいられる、安心・安全な時間と場所なら何の問題もありません。

しかし、毒親育ちやHSPは元々が繊細ゆえに、こころの回復には普通の人の何倍もの回復時間を要する性質を持っています。

毒親育ちは常に支配者の存在におびえ、緊張状態が続く

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 ところが、毒親育ちはたとえ社会人となり、ひとり暮らしを始めても、気持ちの休まる時間がありません。
 幼い頃から心身共に支配され、繰り返しこころと身体に刻み込まれた言葉によって、どこにいても苦しめられるからです。休んでも罪悪感を感じ、寝ても身体は常に緊張状態となっているのです。
 毒親育ちにうつ、肩こりや頭痛もちが多い原因がここにあります。

毒親育ちは本音と建前を理解できても「あざとさ」に深く傷つく

 繰り返しますが、本音と建前、表と裏は誰にでもあります。そして、上手く使いこなすことで人間関係を円満にし、穏やかに物事を進める力となります。
毒親育ちもその点はよく理解できています。
 ですが毒親育ちの場合、次の点が違います。
 本音も建前も不要な安全地帯である親から、権力・比較・存在の否定などを受けていました。誰にも相談できない過酷な環境で、幼い頃から大人の「駆け引き」や「あざとさ」をすでに十分体感してきたのです。

 だからこそ、毒親育ちは家の外にどうしても期待し、求めてしまうことがあります。
 「今度こそ、私を理解してくれる誰か(どこか)、私を認めてくれる誰か(どこか)に出会いたい!

 しかし現実社会の多くはさらに複雑で理解しがたい本音と建前の世界。そして、理不尽の多い世界。
 結局「やっぱりここもダメだ。」…と、自分に対する無力感や希望を失った絶望感に更に深く傷ついてしまいます。

周りに期待しすぎたと気づいた時、自分を許して「良い人から卒業」できる

 ですが、希望を捨ててはいけません。人間には素晴らしい学習機能が備わっているからです。
 私の場合は、何度も転職などを繰り返しているうちに「あれれ?」と気づきました。形は違えど、今まで求めていたものは毒親と同じ‥‥かも?

 仕事はまじめに手を抜かず、一生懸命頑張って、いい加減な働き方をした事なんてありません。職場でも良い人全開です。
 しかし、「私を認めて!」、「私をわかって!」は、主張の方法を間違えば、自己中心的で、ほかの人の立場や意見を考慮していないのと同じ。考え方について行けず、実は、嫌な思いをしている人もいるのです。

「私はこう思います。あなたはそう思うのですね。」この姿勢が大切。

 他人の居場所も大切にしよう、荒らさないでおこうと考えられるようになって、ようやく自分自身を大事にしようと考え始めました。
 私は社会不適応者かもしれない。まぁそれもいいか。組織はもう十分がんばったし、つらいからやめておこう。組織は組織の得意な人にやってもらえばいい。看護師は好きだから組織じゃなくてもできる道を考えてみよう。ダメだったらまた考えよう!
 そして、現在も模索中の私です。

 ここまで読んで下さったあなたはいかがでしょうか?
 とりあえず、今日はいつもより長めにゆったりお風呂につかって、全身のセルフマッサージをしてあげてください。
 「よくここまで頑張ってくれたなぁ。偉かったなぁ。カチカチになってるな。ほぐしてあげようね。」と。
 身体の緊張が取れてきたら、こころと相談の時間を取ってみて下さい。
無理せず、少しずつ。


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