愛されるのが恐い

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以前友人に言われたことがある。
「まいちゃんは愛情不足だよ。ペット飼いな、ペット」

その友人は子どもを3人育てながら猫を2匹と犬1匹を飼っている。
きちんと母親業もこなし手に職を持ち、ワンオペ育児でも毎日元気に彼女らしく生きれているのは、愛情を返してくれる存在と日々暮らしているからだと、私も思う。

しかし残念ながら私の住む築30年のエレベータなしのマンションはペット不可物件のため、彼女の勧めに応えることができない。
15年前キャバクラで働いていた時に知り合ったその友人は地元に帰っているため、2年に一度東京に来る。
そのくらいの頻度でしか会えないが、久々に会ってもすぐに打ち解けることができる貴重な存在だ。

最近はコロナの影響で半年に一度のペースでオンライン飲み会をするのだが、冒頭の言葉はオンライン飲み会のときに言われた。
直接会わなくても画面越しでも愛情不足だと分かる。
いやもしかしたらずっと前からそう思われていたのかもしれない。

いつのころからだったか、私自身、親の愛情を疑っていた。
それは家事を手伝っても文句を言われる二十歳くらいのときだったか、
ハグを拒否された学生時代か、
それとも修学旅行から帰ってきたら母親が買い物に出かけて家にいなかった小学生のときか、
それともドアに手を挟んでも心配されなかった3歳の時か。

いつから母親の愛情を疑って生きてきたのか分からない。
でもひとつ言えることは、愛されるのが恐いということだ。
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