心が回復すると、物事の見え方が変わる話

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コラム
前回のNHKの連続テレビ小説「おちょやん」を3か月ぶりに観た。

元々テーマの重めのドラマ。おそらくコロナ禍で苦しんでる人に向けて、で当初よりも台本に厚みを出していたのだと思われる。

前回リアルタイムで観ていたときも泣いたし、今回も泣いた。

でも泣いたときの感情が異なった。

おちょやんを観ていない方のためのあらすじをざっくり紹介する。

このドラマは戦後に「大阪のお母さん」と親しまれた浪速千栄子をモデルとた竹井千代が不遇の環境に置かれながらも周りの人に愛情を注ぐ物語だ。

どんな不遇っぷりかというと、大正時代、幼くして母親を亡くす。田舎の中でも貧乏な生活を余儀なくされるのは父親がまともに働かずに酒や女に手を出しているからだ。千代は小学校に通うもお昼にお弁当を持っていけず、同級生とお弁当を賭けて勝負をし同級生の弁当を貰うという機転が利く子供だった。
ある日父親が女を連れて家に戻ってきた。その女と再婚をするというのだが小学校低学年の子供に突然の親の再婚を受け入れらるはずがない。女と千代の関係は悪いまま、女のお腹には子供がいることが発覚する。千代は食い扶持を減らすため、幼い弟を置いて丁稚奉公に出されることになる。
丁稚奉公先では初めはひどい目に合う。だが機転を利かせるし明るく愛嬌があるため次第に奉公先で中心的な存在となる。
奉公先は芝居茶屋で、そこで出会った女優のお陰で千代は芝居に興味を持ち始める。
奉公先でそれなりに楽しくやっているとき父親が千代を訪ねる。千代を借金のカタにするためだった。
奉公先の人たちのお陰で借金のカタにされずには済んだが、借金取りから身を隠すために他の地域に住むことが強いられる。
そこで映画に出会い、エキストラとして映画に出たり、奉公先に戻り喜劇を演じ、結婚後も喜劇女優として活躍する。
途中生き別れた弟にひどい仕打ちをされたり、大事な身内が戦地に行ったりしても前向きに生きていく。だが千代の所属する劇団の団長である夫と、千代が可愛がってきた劇団員が不倫の末、二人の間に子供ができたとき人生のどん底を経験する。
千代はいつも笑顔でどんな時も他人を優先する性格で、その劇団員のことを何度も許そうとする。だが何度も裏切られたことで千代は離婚後、失踪する。
だが、失踪後、NHKラジオの連続ドラマでお母さん役を10年も続け、さらに元夫と和解する、という内容だった。

後半、千代は不幸のどん底で、ネット上でもツラすぎて観れないという声が出たほどだ。
千代はこれでもかというくらい不幸を体験する。
だが最終的にはそれを乗り越え、それも含めて幸せと思う境地に達する。

ラジオ局がドラマ出演のために千代の所在を探しているときのやり取りが印象的だ。長年連れ添った夫が愛人と子供を作り離縁したという事実を知り、ラジオ局の局員は「逃げ出したくもなる」「死にたくなってもおかしくない」と言うが、千代がこれまで世話になった人々は口々にこういう。
「そないなことで死ぬねやったら、彼女はもうとっくに10回は死んでる」

このドラマのモデルとなった浪花千栄子さんは、本当に悲惨な子供時代を過ごしたらしい。9歳の頃の奉公先では給金もでない上にいじめに遭っていたようだ。あ。調べたら相当ヤバいわ。ドラマでも描写があったけど排水溝に流れた米粒を食べさせられたり・・・。大人が子供に何してんのって内容。浪速千栄子さんが大人になってからも周りの人間がクズ過ぎる。
子供時代も離婚後も自殺未遂してんのね。なのに明るい。いや、どん底を乗り越えた人間にしか出せない明るさだろう。

話をドラマに戻す。
リアルタイムで観ていたとき私が泣いたのは、私がまだ人間不信だったから。
なんでこの人はこんなに明るいのだろう。私もこうなりたい。私も千代のように不幸を乗り越えて幸せになりたい。千代のように人を信用できるようになりたい。千代のような考え方を持ちたい、だった。
恨めしい顔をして泣いていた。

だが今回観たときの涙は違う。
不幸を乗り越えたらこうなるよねという共感と、私も千代のように他人が立ち直れると信じて見守りたい、応援したい、みんなを幸せにしたいという思いだった。

病んでるときと立ち直ったときとで、別の感想になったのだ。

私はたった3か月で人を信用できるようになったし、自己受容できているし、
自分の幸せだけでなく他人の幸せを心から願えるようになったのだ。

これは本当にいいカウンセラーさんに出会え、短期集中でそのカウンセラーさんにカウンセリングやって貰えたからだ。
あとドラマや漫画見まくって毎日泣きまくったし自分を見つめまくった。

行動しなければ何も変われない。
変わるためには、変わりたいと思って、変わるための手段を見つける必要がある。
自分には何が足りないかを徹底的に研究してそれを補い続ければ必ず変わることができる。

自分には何もできない、そう思って嘆き動かないことも長い人生において必要な体験だ。
だが、それを目いっぱい体験できたなら、もう次のステージに行っていいんじゃないか。そろそろ自分を信じて動き出して出す時期に移っていいのだと思う。

とはいえ、人生のどん底にいるときにいきなり行動したらちょっとした段差でつまづいたときに立ち直れなくなるかもしれない。
だからそんなときには、信用できるカウンセラーやメンターと出会い、その人に話を聴いてもらったり、失敗したときの対処方法などを教えてらもう必要がある。

人生のどん底にいるときや、人を信用できないときには受け入れたくないだろうが、人は一人では生きられない。
人間は社会的動物なのだ。

人を信じられないなればこそ、手放しで信用できる人を作る必要がある。私は、それは大金を支払ってでも得る価値があると思っている。
友人や家族を信じ切れないのならば、お金を払って信用できるカウンセラーやメンターと出会い、絶対に裏切られないことを体験し、自分を信じられる喜びを知ることが、次のステージに進むための秘訣だと思う。
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