発達障害グレーゾーンの苦悩と長所

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コラム
私はADHDとアスペルガーのグレーゾーンだ。

私はどこか人と違うと感じたのは小学校3年生のときだった。小3のときに体がムズムズするようになったが、それを表にだすと母親に嫌われるだろうと思い、自制心で押しとどめていた。

そういえば幼稚園の時には親に「言わなくてもいいことまで言う」と言われたし、小学校入学直後に同級生の女の子に言ってはいけないことを言って、クラスメイトの前で傷つけ泣かせてしまったこともある。

母親が近所の人と世間話をしているときに人に合わせることに疑問を持ち「嘘ばかり言っている」母親の言動が謎だった。

小3・4のときには人に言う必要のないことを伝えたことと、善悪の判断がで着ないこと、チームワークが苦手なことが原因でクラスメイト全員から無視された。

高校以降、クラスメイトと会話にならないこともしばしばあったが、明るく積極的に行動し、私のできないところ・だらしなさを許してくれる人たちと付合うことで自分らしく生きることができた。
頼りないところがチャームポイントになったのだ。
(もちろん周りが大人になったために、適度な距離を取り始めたのも要因だろうけど。)

だがそれが許されるのは金銭が生じない場面のみで、アルバイトや会社員になると甘えは許されない。

飲食店のバイトを始めたときは本当にヤバかった。
「いらっしゃいませ」もまともに言えないし、ミス連発。マニュアル通りでないと動けないので、1時間のうちに何回もミスをする。まあこれは長年勤めたり訓練することで慣れるんだけどね。

社会人になっても電話が極端に怖くて、電話を受けるときもかけるときも台本を作ってた。電話は、人の顔が見えないから、パニックになっちゃったんだよね。子供の時は知り合いとの電話も緊張してたな。まあこれも訓練でできるようになったんだけどね。

事務の仕事でも大量にミスをする。

マニュアルは、文章では理解できない。
指示が細分化されスクショで的確な指示がないと理解できないし、口頭での説明はさらに分からない。口頭での説明時はメモをとっても理解できず、何度も聞いてしまうこともあった。

どの仕事でも人並みにできるようになるまで1年かかる。

仕事ができない・人の気持ちが分からない、問題行動を起こすヤバイ奴として生きてきた。

でも一方で、普通の人にない素晴らしい長所がある。

決めたことは必ずやり通す決断力と行動力と、集中力がすさまじいところとだ。

自分がやると決めたことは、他人が無理だと反対しても必ず成し遂げる力がある。集中モードに突入すると、寝食を忘れ没頭する。
完璧主義でもあるので、他者の期待値を超えた成果物を作り上げることがあるのだ。

またマニュアル人間は一般的に疎まれるが、実は素晴らしい特性があると思っている。

自分のやりやすいように研究しマニュアルを作り、ルーチンとして実行し続ければ、普通の人よりその仕事を極めることができる。

発達障害は他の人と少し特性が違うだけで、「障害」ではない。

障碍者手帳をもつほどの発達障害の人にしてみたら、グレーゾーンの人間が何言ってんだと不快になるだのかもしれない。
だが普通の人になれないのを悲観するのではなく、普通の人に近づく努力と、普通の人にはない自分の特性を伸ばすことができたら、普通の人よりも輝かしい功績を納めることは可能なのだ。

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