『考えすぎて動き出せなくなっていることはなんだろう』

記事
コラム
『いつも動きながら考えていました』
内多勝康

出典)PHP No.897p.33
   株式会社PHP研究所

 例年のことではありますが、お正月休みが終わると、年度末に向けて公私ともに忙しさが加速していきます。
 忙しさを言い訳にしてはいけないのですが、本を読んだり、映画を観たりする時間がなかなかありません。

 そんな状況ではありますが、車の中での待機時間や、電車での移動中などの隙間時間に読みやすいPHPを持ち歩いています。
 2月号を読んでいて印象に残ったのが冒頭の言葉です。
 元NHKアナウンサーで、現在は請われて、医療型短期滞在施設のハウスマネージャーをされている内多勝康さんのお話の中のものです。

 内多さんはよく、『異業界への転職に不安はなかったんですか?』と質問されるそうです。
 そのに対して、『事前情報があまりなかったからよかったんです。いろいろわかっていたら躊躇していたかもしれません。知らないって強いですね』と答えてています。
 ご本人はそのようにおっしゃっていますが、それまでの経験や、新しい環境での努力、そして興味を持った分野で動きをとめなかったことが、今のお仕事につながっている。そのようにも書かれていました。

 以前の私は、何かをはじめよう、やってみようと思ったときに、まずはネットや本などで、情報収集をはじめます。
 ある程度の情報収集は必要だと思いますが、度が過ぎると、リスクやネガティブな情報に目が行ってしまったり、頭でっかちになって情報を集めただけでやった気になってしまったり、はたまた、その分野のトップレベルの人やキラキラしている人を目にしてやる気を失ってしまったり。
 色々な形で、情報の波や、思考の渦に飲み込まれてしまい、結局、動き出すことがないまま、やる気がしぼんでしまう。そんなことがありました。

 せっかく、興味のある何かに出会えたのだから、情報収集はそこそこに、まずは自分で動いて体験をしてみる。
 続けるも、止めるも、まずはそれからでいいのではないでしょうか。
 きっと、自分の行動や体験に適した情報の量や質というものがあるような気がします。
 なにより、人生において『興味のある何かに出会えた』ということは、とても幸せなことだと、私は思います。


 『考えすぎて動き出せなくなっていることはなんだろう』
 本当はやってみたいことがあるけれど、怖くて最初の一歩が踏み出せない方。
 自分の気持ちに蓋をし過ぎて、自分が何に興味があるのかがわからなくなってしまった方。
 いつでもご相談ください。
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す