『あのときの自分はどのように接してほしかったんだろう』

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コラム
春風を以って人に接し
秋霜を以って自ら粛む

佐藤 一斉『言志後録』より

出典)東京都神社庁
『生命の言葉』
令和五年三月版
 今日から3月。
 日中はだんだんと暖かさを増していき、穏やかな春の気配が感じられるようになりました。
 この春から新しい環境に身を置く方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 冒頭の言葉は、斉藤一斉が、『言志後録』という著書で語ったものです。江戸時代後期の儒者で、後に吉田松陰や西郷隆盛も影響を受けていると言われている方です。
 『他人には春風のような暖かさで接し、秋の霜のような厳しさで自己反省する』というような意味だそうです。
 人への接し方や、自分の在り方を季節と自然現象に例えているところが素敵だなと感じました。

 春と言えば、日本では新たな出会いの季節です。
 新入生や新入社員もそうですし、異動や引っ越しなどで新しくコミュニティに参加してくる方も多いと思います。
 自分が長く居るコミュニティでは当然のことや、暗黙の了解であっても、そこに新しく参加される方にとっては、初めてのことばかりです。
 「なんでこんなことがわからないんだ!」 
 「これくらいできて当然だろう!?」と、口には出さなくても、頭や心が感じてしまうことはあると思います。

 そしてそれは口に出さなくても、相手に伝わってしまうことが多々あります。
 ひと呼吸おいて、自分が新人だったときのことを思い出し、その時の自分に説明するように、伝えるように、そんな接し方をしてあげられればいいのかな、と。
 そのように思います。

『あのときの自分はどのように接してほしかったんだろう』
 過去に、先輩や上司に辛い接し方をされて、それがまだ悔しい思いとして残っている方。
 新しく入ってくる人や部下に、どのように接していいのか悩んでいる方。
 いつでもご相談ください。
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