校正実務講座を攻略!~第3・4単元編~

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こんにちは。校正・校閲のサービスを出品中のみねパセリです。今年もよろしくお願いいたします。
私の受講体験をお伝えする「校正実務講座を攻略!」シリーズ。今回は第3・4単元編です。

トレーニング問題をやろう

第1・2単元報告課題の答案返却時に「トレーニング問題」(推定全2回)が届きます。
提出は任意(期限は不明)で添削料600円(切手で支払い!)が別途必要ですが、ぜひやりましょう。

校正は場数を踏んでなんぼです。
もちろんテキスト学習も大切ですが、個人的にはバンバン文章を読んで赤を入れるのが一番の上達の近道だと思います。だから実践の機会は極力無駄にしないこと!

内容は漢字の知識や素読み校正(原稿なしで誤りを見つける。校閲)など。
報告課題と異なり辞書やテキストは参照不可です。
200点満点で、成績優秀者には記念品が贈られます。
ちなみに私は第1集が179点、第2集が185点。9割取っても記念品はもらえませんでした!

数字まみれの第3単元が難しい

第3単元は組版原則、第4単元は校正の流れを学びます。
おそらく第3単元がこの講座の中ボスです。私も「んんん?」となりましたし、報告課題や模範解答に補足説明が入っているのを見ると、つまずく人が多いようです。

この講座で校正者に求められるのは単なる誤字脱字探しではありません。指示通りにページができているかもチェックしないといけないのです。
そのため文字や行間、版面(文字等が印刷される範囲)、余白等のサイズに関する計測や計算の問題が出てきます。

計算はただの足し算やかけ算で、電卓があれば楽勝です。
しかし、式の意味を理解したり、級数・ポイント・歯といった単位を使ったり、それをcmやmmに換算したり、定規で測ったりという作業に戸惑う人が多いと思います。

恥ずかしながら、私はこんな作業をしたのは初めてでした。
他とサイズが異なるとか、この設定では明らかに読みにくいとかのチェックは今までにもしてきましたが、「この文字は何ポイントか」「版面の幅は何cmになっているか」なんて考えたことも測ったこともありません。
やり方を理解してしまえばどうってことないのですが、最初は「こんなチェックもやるの?」と驚きました。

活字計に慣れよう

第3単元で学んでしまったからには、第4単元以降は当然のようにこのややこしい分野が絡んできます(問われないだけで、実は第1単元から登場してるんですけど)。
特に文字サイズ、行送り、字送りは報告課題でも毎回指定され、必ずチェックしなければなりません。
さっさと計測や計算の方法に慣れましょう。

ポイントや級数の計測には「活字計」という特殊な定規を使います。
教材の中に目盛りを印刷した厚紙があり、それをカッターで切って作ります。
まっすぐ切りましょう(戒め)!
私は極力暗記したくない派なので、単位換算をメモっておきました。
活字計.jpg
活字計は上と下の2本(真ん中は活字計を切り離した残りの台紙)。両面上下に計8種類印刷されています。10級は一番よく使うのでピンクで、他は緑で塗っています。

いきなり赤を入れない

報告課題の量が増えるのに伴い、入れる校正記号や疑問も多くなります。
気付いたことは全て鉛筆で書き込んでおき、見直しながら必要な箇所を赤ペンで清書していくのがオススメです。

課題には修正液は使用不可です。
フリクションは… 教材が作られた時代には一般的ではなかったようで言及なし。

最初から赤で書くと、後から出てきた修正を書き込むスペースがなくなったり、指示が入り乱れて分かりづらくなったりします。
単純に書き間違えることもありますし、「やっぱりいらんな」と消したくなることもあります。
赤で入れるべき修正指示なのか、鉛筆で入れるべき疑問なのかの判断も重要で、何でもかんでも赤で書くわけにはいきません。

私の本業ではやり方が違うので、修正液ベッタベタのALL真っ赤っかです。その癖で私は第2単元までは大胆に直接赤ペンを使っていました。
しかし、第3単元以降これは危険だと気づいて、多少手間でも鉛筆→赤ペン方式に変えました。


だんだん内容が知識から実践寄りになってきました。
「何これムズ!」と挫折しかけるかもしれませんが、説明や式を眺めるより、手を動かしてみる方が理解しやすいです。
不合格でも再提出すればいいだけですし、返却された答案から学ぶことも多いので、とにかく課題に挑戦しましょう。


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経験豊富な校正士の校正をぜひご体験ください。

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