校正実務講座を攻略!~第1・2単元編~

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こんにちは。校正・校閲のサービスを出品中のみねパセリです。

私は実務教育研究所の「校正実務講座」を6月に修了しました。受講生や受講を考えておられる方のご参考に、その経験を何回かに分けてお伝えします。
今回は第1・2単元のポイントです。

学習の進め方

校正実務講座は4stage×6単元構成です。
目安は毎週1stageずつテキストを進め、月1回単元報告課題を提出するというサイクルを6回繰り返し、半年かけて修了する感じ。プラス3か月は無料で延長できます(それ以上は有料で延長可。料金は不明)。
課題が毎月1つずつしか届かないので、どんなに急いでも修了まで最短で6か月かかります。

報告課題は60点以上で合格、不合格なら再提出。内容がそれなりに身につくまで終われないシステムは良いと思います。
テキストや辞書は参照OK。
標準解答時間が決まっていて、かかった時間を書く欄もありますが、オーバーしても減点はありません。というか、後半の単元になると時間内の解答はほぼ無理です。

私は計画表を作ってコツコツではなく、時間ができたら一気に進めてました。2日で1単元終えたり、2週間以上勉強しなかったり。ダメですねぇ。
でも、意外と学習リズムはできてちゃんと半年で修了しました。「そろそろ課題届くから時間作らなきゃ」と毎月意識できましたし、課題を待たないといけないので突っ走りすぎることもなかったし。

いきなり全部覚えようとしない

第1単元は印刷の歴史や校正記号の使い方、第2単元は漢字や仮名の遣い方を学びます。
特に初心者は何が重要かが分からないので、知らないことが出てくると「覚えなきゃ!」と焦ってしまうでしょうが、こんな段階で脳の記憶容量を使いすぎないように。後々もっと大事な内容や難しい内容が出てきます。

校正記号は覚えたほうがいいですが、よく使うものは限られてきて使っているうちに覚えるので、最初から全て暗記する必要はありません。
今はテキストを見て「へー、こんなのあるんだ」ぐらいでOK。

また、「書いてあること」を頑張って覚えるよりも、「どこに何が書いてあるか」を頭に入れる方がいいです。
もちろん効率を考えて最低限の暗記は必要ですが、報告課題は記憶力テストじゃありません。テキスト類を見て解答できるんですから、適切なページや資料を素早く参照できればいいんです。

簡単なうちにテキストに慣れる

まだ内容はそんなに難しくありませんが、テキストが独特です。
1単元70ページぐらいあり、ひたすら文章、文章、そして文章です。内容も文体も図表も古くさ...とってもレトロ。
人によってはこのテキストで心が折れるかもしれません。
今後長い付き合いになるので、早い段階で慣れて、大事なところを自分なりにまとめたりピックアップしたりする方法を確立しておきましょう。

副教材をおろそかにしない

テキスト以外からの出題もあるので、もらった教材は全て活用しましょう。

特にテキストを終えたら該当する単元のワークブックは必ずやること。
貴重な実践の機会ですし、模範解答の修正の入れ方がめちゃくちゃ参考になります。
私は普段の指示の出し方がちょいちょいテキストと異なっていたので、課題をやる時はいつもこの模範解答をお手本にしていました。
ワークブックで見たのと同じミスが後々別の問題にも出てくる、なんてこともあります。

テキストに新しい用語が出てきたら、校正ハンドブックの用語集を見ておきましょう。
面倒ですが、こういうのをいい加減にしていると、だんだんテキストの説明が分からなくなってきます。

活字組版に要注意

報告課題もまだ簡単なので、焦らず時間をかけて取り組めば大丈夫です。
が、1つ注意すべきなのは、活字組版を前提としていること。
今や絶滅危惧種の活版印刷ですが、校正実務講座は何とここから話が始まるんです。だから最初はものっすごい時代錯誤なことをやらされます。

活字組版には、デジタル時代には考えられない誤植があります。文字がひっくり返ってたり、並びがガタガタになってたり、変換では絶対出ない字が入ってたり(例:「季節」が「李節」になってる)。
また、それを直すための校正記号もあります。
実務では思いもよらないミス、まず使わない校正記号には、意外と経験者のほうが引っかかるかもしれません。
私は正直、「これ、やる意味ある?」とか思っちゃいましたが、1文字1文字見ていく姿勢は身につきそうです。

いよいよ学習がスタートしました。
第1・2単元は難易度にもまだ余裕があるはずなので、今のうちに講座がどんな感じなのか、自分はどうやって勉強を進めていくかを掴み、学習習慣を作り上げておきましょう。


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