ドイツ語暗号解読 イギリスの息子編③~ハイドパークは偶然に~

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コラム
前半部分は、天気の話とその前の月にあった国王の葬儀の話。
その後は・・・?
あと、2/3くらい残っている。
そして、その中に、フランツ公のように決定的な世界観を確定するキーワードがないと、先が続かない。

・・・困った。
世界観の確定にはならないけど、読める文もあるんです。
だけど、なんというか、それが抽象的すぎて世界観にならないんです。

「単に疲れているのです」
「それが人生ってもんですよね」

この文だけ分かっても、どうして彼がそんな風に思ったのか、そこが分からないのです。
何か具体的なもの・・・名前、行動でもなんでも。
そういうものを発見しないと、ポストカード全体の解読にはならない。

行間を読む、よく頭の賢い人たちが解説してますよね。
私、あれがどうしても分からないんです。
行間を読むって、、、何?どういうこと?
具体的に説明してくれますか?といつも思います。
私の苦手な「場の空気を読む」みたいなことなら、私、行間読めないですけど!!

で、今現在、ポストカードの解読に、この行間を読むという能力はあったとしても、発揮できるチャンスすらない。
まず、行を読む能力が必要なんです(笑)

例えばです。
「今日、僕は学校を休みました。(A           )からです。明日は学校に行けるといいと思います」
(A) に入る理由を書け。
そんなテストがあったとしましょう。

いろんな可能性がありますよね?
・熱があったからです。
・風邪をひいたからです。
まぁ、順当にいったらそんなことでしょう。
だけど、可能性としては低いけど、それ以外にも考えられる理由って無限にあるじゃないですか。
・洗濯物が乾かなかったからです。
・寝坊したからです。
・雨が降っているからです。
・靴がなくなったからです。
・お母さんに監禁されているからです。
?!みたいな理由だって、無くはない。

この(A)に入る適当な答えをイメージするには、この「僕」という人間とその周辺情報、家族や住んでいる地域、時代、季節・・・そういう情報を集める必要がある。
Aの答えを探すために、先を読み続けなければならないのです。
そして、その先に、(A)に入る確実な答えを見つけなければならないわけです。

「はぁ?!」という理由だった場合、自力で思いつくのは無理です。
そして、たいてい誰の文章でも、その人にとっては当たり前でも、他の人から見たら「はぁ?!」みたいなことばっかり書いてあるものです。
私も、色々、分かっている単語だけを組み合わせて、文を色々こね回してみたのですが・・・

最初に思いついたストーリー。
疲れてきっているのに、葬儀の混乱で道が混んでいるので、どこにも行けない。
イギリス人にバスは来ないのかと聞いたら、一緒に乗せて行ってやると言ってくれました。
これが人生ってやつですよね。

つじつまは合うけど、正しくない。八割以上、創作。いくつかの分かっている単語を使って、つじつま合わせしているだけ。
この部分は保留にして、先に進む。

だが、なんか、こう・・・ぱっと世界観を特定するキーワードが出てこないんだよなー・・・・。ぶわっと風景が見えてくる言葉がない。
フランツ公の時のモチベーションはすでに失ってしまっていた。

机に突っ伏してぼーっとパソコンの画面を眺めておったところ・・・
ポストカードの下の部分にキラリと光るものが?!

Hyde Park・・・

ハイドパーク!ロンドンの有名な公園!!
すみません、写真、上手に取れてない・・・カバー画像、ブレブレですが、よーく見てみてね!

もしかして、この人!!ロンドンに観光で来てる人なのでは?と考え、上の方を見返してみたら、「帝国主義的展示」、つまり大英博物館を指すと思われる単語を発見したのでした。

エドワード七世の葬儀、大英博物館、ハイドパーク・・・。
数か月の予定で、観光に来ていると考えるしかないじゃないですか。
もしくは、葬儀にわざわざ駆け付けた一般人。ついでに観光とか・・・。

「これが人生ってですね」
ロンドンで自由気ままに観光して楽しんでます。天気も良くてサイコーです!あちこち歩き回って疲れちゃってるよ!
そんな旅行の一幕ではないだろうか?という世界観が出来上がりつつありました。

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