第12回ルドルフのなるほどthe・社会の窓際

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気づけば今年も半分以上が終わっているという恐ろしい状況です。

夏の思い出つくらないとあっという間に正月です!

夏の思い出といえばやっぱり自由研究ですよね!
多くの人がそうであったように僕は自由研究が嫌いでした。
自由に研究しなさい
自由研究といいつつ課題としての提出があるので全く自由じゃないですね?
期限も限られている、内容も学術的なものに限られる、予算もない
何が自由か

ある程度縛りがある方が案外やりやすかったり動きやすかったりするものです。

さて、そんな自由な研究をしなければならないときに僕は図書館に向かいます
手を付けるまでは気が重くても、環境を変えてみると意外と集中して取り組めるのです。

そんな図書館を2600年前頃に作った人物アッシュールバニパル(紀元前668年~紀元前631年)の話を今回はします。

前700年ころ古代メソポタミア地方ではアッシリアという国(楔形文字を使う)がありニネヴェという場所を中心として、史上初の世界帝国となっていました。

父エサルハドンからアッシリア王位を継承したアッシュールバニパルでしたが、その属国のバビロンを支配していた兄が反乱を起こします。
この反乱は失敗に終わり、兄は自害。その後周辺国家を続々と侵略し最大規模(おおよそ画像の範囲)に支配を広げました。

そんなアッシュールバニパルは政治や戦も行う中で当時の文字を記した粘土板などの収集にも力をいれており、帝国中から集めていたそうです。
それらをアッシュールバニパルの図書館と呼びます。
そのままですね?

彼は最大規模の帝国を統治していたものの、重税などの圧制や度重なる遠征による疲弊、彼の死後の跡継ぎ争い、など重なり前612年にニネヴェが陥落帝国は分裂します。(エジプト、新バビロニア、リュディア王国、ナディア王国)

なんでもそうですが、抑圧する形で支配をすることは一時的には大きな力を発揮しますが、必ず反発が起きますよね。

アッシリアの場合も傘下にあったのは民族としても文化としてもバラバラな国や人々の集まりです。
これらを束ねることができる人物というのは簡単に言えば相当変わり者だったのかもしれません。
もちろん軍事力での支配ではあったと思いますが、このような構図は身の回りでもみることができませんか?

人に理解されるには、それだけその人にまつわるたくさんのことを知ってる必要があり、またうまくコントロールしていくためには、何かしらの恐怖も必要なのかもしれません。
恐怖だけでは反発があるので、共通の目標などがあるとより強固な関係を作っていけるのではないかと思います。

もうしばらくオリエントあたりのお話になります。








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