メンタル不調を来したら vol.4

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ご覧いただき、ありがとうございます。
精神保健福祉士『一教』と申します。

vol.3では、電話相談で伝えること、初診は時間がかかることをお伝えいたしました。
1つ、お詫び申し上げます。
初診では「『予診』と『診察』がある」と書きましたが、予診の前に「問診(問診票の記載)」がありました。
言い訳ですが…当初は「問診は、質問項目に沿って書くだけなので、あえて解説することもないかな」と思っていたんです。
ですが、記事を書き進めていく内に、お伝えした方が良さそう、と思うことがありましたので、今回取り上げさせていただきました。

思いつくままに書いているのが明らかになり、お恥ずかしい限りです。
これに呆れることなく、読んでいただけると嬉しいです。

よろしくお願いいたします。

④問診票を書く

初診予約を取り、保険証を提出して受付を済ませたら、だいたいの病院で問診票や予診票が渡されます。
書式や内容は病院ごとで異なりますが、要は「どうされましたか?」を尋ねるものですね。
初診予約の際、「当院のホームページに書式がありますので、プリントアウトし、ご記入の上ご持参ください」と案内する病院もあるようです。

記入時間をはぶくのと、自宅でじっくり書いてくださいという配慮もあると思います。

書きながら、まずは何を伝えようかとご自分なりに整理できる点はいいかと思います。
ただ、辛い思いを伝えようとたくさん書きすぎたり、書く内容を考えすぎてしまったりして、気持ち的に追いつめられては、受診そのものがマイナスに作用しかねません。
その点はお気をつけください。

内容によっては、症状を振り返ること自体に辛さが伴うこともあります。
そんな時は、無理に書く必要はありません。「書けなかった」という状態をそのまま伝えればいいのです。

相談員は、「書けなかった」という状態自体を受容してくれます。

そんな時は、「予診(インテーク)」で、会話しながら少しずつ伝えてみてください。

実は精神科では、電話相談で主訴を聞かれ、予診で家族構成や生活歴を聞かれ、診察でも同じようなことを聞かれる、ということが多いんです。
近頃は電子カルテやITのお陰で、情報共有が早くなり、同じことを2度3度と聞かれることも少なくなりました。
でも、同じことを何度も聞かれる。

相談員は、生活状況を把握する、その人となりを知る、という視点で伺います。
医師は、その情報を基に、何かしらの診断基準を満たすのかどうか、と医学的見地から伺います。

同じ情報であっても、視点の違いで捉え方が異なることもあるのです。
でも…何度も何度も聞いてしまって、申し訳ないなという気持ちも、正直なところ、あります。

そこは、必要性をご理解の上、ご容赦いただければと思います。


お読みいただき、ありがとうございました。
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