言の羽17「希望の足音」

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希望の足音

束の間、雪が止んだ時
春の薫りを世界が纏った

ふと風がぬるんで、淡い光が温かく零れた時
木漏れ日が未来の兆しに見えた。

冬は、雪は、
冷たい雨は好きにはなれなかった。

思い入れあるふるさとのはずなのに
乱れる大気を恨んだりして。
「起き上がれないのはお前のせいだ」と
鰤起こしに毒づいて。

でも。
確かに今。

薫った。

春が。希望が。新たな門出が。

Dum Spiro Spero.

痛みに凍える冬も悪くない。
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大雪の中でも、確かに…

読んでくださった皆様
こんにちは、こんばんは。

お久しぶりです。百音です。

言の羽No.17の今作は
なんだかいつもとちょっとちがう感じに
仕上がった気がしてそわそわ…

自分の作品なのになんだか落ち着かない
バグの中、思い切ってお届けします。

作中の横文字はラテン語の慣用句
「私たちは息をする限り希望を持つ」
を、原文で。
素敵な言葉ですよね、一目ぼれでした。

そして、
「鰤起こし」皆さんご存じですか?

私が今いる北陸では、冬の一定の時期に
特大の嵐が来ます。その時鳴る
これまた特大の雷が「鰤起こし」。
寒ブリたちはこれにびっくりして泳ぎだし
旬が来るという言い伝えがあります。

なんだかお勉強回みたいに
なってしまいましたが…

数週間前の暖かい時には
たしかに春を感じる風が吹きました。

新たな気持ちで四月から頑張る皆さんを
予祝で応援させてください。
そして、大学院へ進む
私自身にもエールを。


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