1.この一文で書類選考率3倍
結論からお伝えします。
女性の場合、今の家庭状況や今後のプライベートを説明することがポイントです。
「当面結婚の予定はございませんが、結婚しても長く働き続けたいと考えております。」
「交際している方がおり、年内に(◯年後に)結婚を予定しておりますが、結婚後も長く働き続けたいと思います。」
「独身のため、転勤や出張にも対応できます。」
「子供が大きくなり育児が終わりましたので、今後はフルタイムの仕事でも問題ありません。」
「小学生の子供がおりますが、近所に実母(義母)がおりますので、夏休み等学校が長期休みでも問題ありません。」
「結婚しておりますが子供がおらず夫婦二人の生活のため、残業や休日出勤も大丈夫です。」
このような家庭の状況やプライベートの様子を伝えるだけで、書類選考の通過率が3倍になります。
2.履歴書の改定が、逆に書類選考の妨げになる
厚生労働省が推奨している履歴書が、2021年4月に改正されました。
改正の経緯等は、こちらのブログをご覧ください。
そして、これが改正された履歴書になります。
従来のフォーマットと変更されたところを、赤枠で囲ってあります。
大きく2か所あり、ひとつめは「男女の記載が任意」になったこと。
これはLGBT等トランスジェンダーの方に配慮したものです。
ふたつめが、志望動機の右側にあった「配偶者の有無」など。
これまで既婚だったり、扶養家族がいることが選考に不利になることが生じていたからです。
わかりやすい事例をあげると、「配偶者の有・無」欄の「無」に◯印がついており、「扶養家族の人数」欄に「1名以上」の数字が入っていると、シングルマザー(母子家庭)である可能性が考えられますね。
誤解がないようにお伝えしますが、シングルマザーを良いとか悪いというのではなく、仕事と子育ての両立ができるかどうかを、企業側や採用担当者は心配しているわけです。
履歴書の改定により、履歴書だけでは、独身か既婚か、子供がいるのか、いないのかまったくわかりません。
3.なぜプライベートを伝えると書類選考率が上がるのか
採用する企業側とすれば、家庭の状況や今後のプライベートは大変気になります。
たとえば結婚適齢期(これはもう死語かもしれませんが)の女性が応募してきたとします。
もし独身者なら、採用してしばらくしたら「結婚が決まったので辞めます」と言われたり・・・
既婚者なら「子供が出来たので辞めます」と言われたり・・・
せっかく採用して仕事を覚えてもらい、これから戦力になって働いてもらいたいと考えていたのに、そのタイミングで辞められると大きな損失になりま
す。
今はインターネットにすぐ投稿される時代です。
もし、面接試験で「独身ですか」とか「近々結婚の予定はありますか」とか、場合によっては「お子さんは何人いますか」等々の質問をすると、セクハラ質問をされたとネットに投稿されてしまうかもしれません。
それが炎上すれば「●●●って会社、面接でセクハラされるらしいよ。」と広まり、大きなマイナスイメージを背負うことになります。
だから、微妙な年齢の女性は、最初から書類選考で落としてしまうわけです。
そのため家庭の状況や今後のプライベートを記載することで、書類選考の通過率が上がります。
私の経験則でいえば、3倍位の差があります。
4.面接官を安心させることが秘訣
面接試験中採用担当者が、応募者の話の内容や雰囲気から、シングルマザーのような印象を受けたとします。
でも「あなたはご主人がいらっしゃいますか。それともシングルマザーですか。」なんて絶対質問出来ません。
そんな質問したら、それこそ大炎上になるでしょう。
大切なことなので繰り返しますが、シングルマザーを良いとか悪いというのではなく、仕事と子育ての両立ができるかどうかを、企業側や採用担当者は心配しているわけです。
だけど、あらかじめ応募書類に、このように書かれていたらどうでしょうか?
『私はシングルマザーで7歳の子供がおりますが、近くに実家があり両親や実妹も育児に協力してくれます。そのため、子供が体調を崩したり夏休み等長期休みになって会社を休みご迷惑をお掛けするようなことはありません。』
採用担当者や面接官が、聞きたくても聞けないことを自ら説明しているわけですから、相手は安心します。
「なるほど、それなら大丈夫か」
このように面接官を安心させることが出来れば、内定に一歩近づくことができます。
私の経験則ですが、書類選考の通過率が3倍変わりますよ。