採用担当者が読みやすい職務経歴書とは

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ビジネス・マーケティング

1.2種類の職務経歴書

職務経歴書には、大きく分けて2種類(2パターン)あることをご存知でしょうか。

ひとつは、厚生労働省が推奨したもの。

もう一つが、民間の人材紹介会社が作成したものになります。

この違いは、前者が採用担当者が読むことを前提に作成したものに対して、後者は人材紹介会社が自社のデータベースに入力することを前提に作成されたものです。

そのため、形式に大きな違いがあります。

私が作成代行している職務経歴書は、前者のタイプになります。


2.厚生労働省推奨の職務経歴書とは

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厚生労働省が推奨している職務経歴書は、応募した企業の採用担当者が読むことを前提に作成されています。

そのため、全体が文章化されており、読みやすさが特徴になっています。

職務経歴書は履歴書のように定型化されていないため、どのようなタイプで作成しても良いのですが、応募者に負担が掛からず更に採用担当者が必用な情報が網羅されていることが大切です。

パソコン操作に不慣れな人でも、すべて文章だけなら作りやすいですね。

それを意図して作成されているのが、厚労省推奨タイプといえます。


3.民間の人材紹介会社推奨の職務経歴書とは

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                リクルートエージェント社のHPより

人材紹介会社が推奨している職務経歴書は、本来その企業のデータベースへ登録することが前提に作成されています。

そのため、入力しやすいように表形式になっています。

また、個々の職務内容が細かく記載されていることも特徴のひとつです。

それだけ求人案件とマッチングしやすいという理由もあります。

現在、人材紹介会社では、AIが求人案件と求職者情報のマッチングをおこなっています。

そのため、できるだけ細かく仕事内容を記載した方が、マッチング率が高くなるからです。

すべて文章で作成された職務経歴書と、表形式の職務経歴書。

どちらが読みやすいか個人差がありますが、多くの方がハローワークを使って就職活動をしていることを考えると、文章タイプの職務経歴書の方が採用担当者は見慣れているでしょう。

企業の採用担当者の読みやすさを優先しているのか、それとも自社の入力作業を優先しているのか。

実際に私が見てきた職務経歴書も、7割から8割は文章タイプのものです。

これまでたくさんの職務経歴書を見てきましたが、やはり全て文章で書かれた職務経歴書の方が読みやすく感じます。

表形式の職務経歴書の最大の欠点は、作成に時間が掛かることと、表が1枚の紙にピッタリと収まれば良いのですが、次ページにまたがると読みにくくなることです。


4.私が作成代行している職務経歴書

私が作成する職務経歴書は、厚生労働省が推奨している文章形式の職務経歴書になります。

それはあくまでも、採用担当者の読みやすいさを優先しているからです。

これまで多くの採用担当者と、お会いする機会がありました。

皆さんおっしゃることは「応募書類をじっくり読んでいる時間が無い」ということ。
それを基に、以前ブログを投稿しています。

限られた時間のなかで採用担当者に「この人から直接話を聞きたい」「もっと詳しい話を教えて欲しい」と思って頂けることを優先して、私は職務経歴書を作成しています。

職務経歴書は履歴書のように、形式が決まっていません。

だから自由に作成して良いわけですが、そもそも職務経歴書を作成する目的は、書類選考を通過することです。

そのためには、採用担当者に限られた時間でもしっかり読んでもらえること、そして面接試験に繋がることが大切です。

その目的に合致していなければ、職務経歴書を作成する意味がありませんね。

あなたを採用するのは、人材紹介会社ではありません、応募した企業の採用担当者です。

人材紹介会社のエージェントが満足する書類と、応募先企業の採用担当者が満足する書類。

あなたはどちらを優先しますか。

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