1.あなたの価値とは何か
先日、ある方から「自分の市場価値を高めたい」と、お話しをうかがいました。
それを基に、今日は市場価値と存在価値について、お伝えします。
人には2つの価値があると、私は考えています。
一つは市場価値。
もう一つが存在価値です。
この存在価値を高めることができれば、ライバル不在になるので、AI時代になろうがメタバースやDX時代だろうが、全く怖くありません。
あなただけが必用とされるからです。
ところで、そもそも価値とはなにか。
価値とは、その事物がどのくらい役に立つかの度合い、値打ちを意味する言葉です。
そして価値には、主観的な側面と客観的な側面の2つの側面があります。
主観的な側面とは特定の個人がどのように捉えているかであり、客観的な価値とは多くの人がどのように捉えているかという違いがあります。
例をあげると、ある人にとって思い出の詰まった古いぬいぐるみは、高価な宝石よりも価値があるかもしれません。
でも、多くの人にとっては、単なる古いぬいぐるみでしかなく、そこに価値を見出すことはありません。
このように、価値には主観的な側面と、客観的な側面の2つの側面があります。
2.労働者の市場価値とは
労働者の市場価値とは、その労働者が労働市場において、どの程度の価値を持っているかを表すものです。
それは客観的価値ともいえるでしょう。
どのような能力があり、何ができるのか。
高い能力があれば、多くの会社から必用とされるため、市場価値が高いといえるでしょう。
そのため、多くの人は自分の市場価値を高めることに腐心しています。
3.労働者の存在価値とは
それに対して、労働者の存在価値とは、「あなたじゃないとダメ」と会社やお客様から支持されることです。
同じものを買うにしても、「ぜひ、あなたから買いたい」と言われるようになれば、存在価値が高いといえます。
先ほど、古いぬいぐるみを例にあげましたが、他に代替えがきかない唯一無二の存在になれば、仕事に困ることはありません。
以前、ロックミュージシャンだったアメリカのエルビス・プレスリーの毛髪がオークションに出品され、約800万円で落札されました。
ファンにとっては、毛髪に800万円払う価値があるのでしょう。
よくオンリーワンをいわれますが、まさにオンリーワンになることが、存在価値を高める理由になります。
他に代わりが無いわけですから、もはや値段はあってないようなものです。
市場価値は他者と比べて高いか低いかと評価されますが、存在価値は唯一無二な存在ですから、比較されることすらありません。
他に代わりがないからです。
もしあなたが、誰から「あなたの指1本売ってください」と言われたら売るでしょうか。
売らないでしょう、金額の問題ではないからです。
同様に絶対に必用なもので他に代わりがない存在になれば、ビジネスにおいて最強です。
4.存在価値を高めてオンリーワンになる方法
この市場価値を高めてオンリーワンになるには、自分が他者と比べて秀でている部分、他者にはない強みや長所に気付く必用があります。
そのため、まずナンバーワンをめざすことが大切です。
ナンバーワンをめざすこと、つまり競争することで初めて自分の価値に気付くことができます。
最初からオンリーワンをめざしても、見つからない、見つけることができません。
他者との比較で初めて、気付くことができる。
だから、まずナンバーワンをめざすこと。
その過程で自分独自の強みや長所をに気付いたら、次はそれを磨き続けることで、オンリーワンになることができます。
最近、ブランディングという言葉に触れる機会が増えました。
ブランディングとは、ブランドの価値を高めるために、顧客や取引先、社会全体に自社やその商品やサービスを「独自のもの」として認識してもらい、他社と差別化を図る活動です。
この差別化こと、存在価値を高める方法になります。
他とは違う「何か」。
その何かに気付くために、一度ナンバーワンになるための「競争」に身を投じる。
次に、自分の強み・長所・得意なことを磨き続けて「独自の存在」になる。
だから一時的に競争が必用、でもある時点でそこから離れて、オンリーワンをめざして差別化をめざす。
時間は掛かりますが、オンリーワンになれば、そこからの仕事はとても楽になります。