辛い気持ちは整理・分類しよう

記事
コラム
イライラ、不安、不満、恐怖、後悔、葛藤、嫉妬、自己嫌悪
自分の中の辛い気持ち、感情は消えてなくなることはないですよね。
取っても取っても生えてくる雑草のようでキリがない。
特に、特定の誰かに対して向けているものや、誰かが大きく関わっているために沸き起こる気持ちだと、ついその人にぶつけてしまいたくなります。
そしてそういう自分をまた嫌悪してしまう。

そうした気持ちや感情を無理矢理抑え込むと、腐って発酵して、気が付けば別の物体が出来上がります。冷蔵庫に入れて忘れていた残り物のように(私だけ?)
そうすると尚更手をつけづらくなります。
そうなる前に、辛い気持ちを整理・分類し、分類ごとに対処方法を考えていきましょう。

STEP1:全部出す

冷蔵庫の中身、つまり自分の心の中にあるものを、一旦全部取り出して並べてみましょう。

・〇〇が仕事に行かない、家事を手伝ってくれなくてイライラする
・職場で頑張っているのは私だけ。皆手抜きばかりしていて腹が立つ
・また明日会議がある。自分だけ怒られるんだ。行きたくない
・あの人はいつもお洒落で綺麗。どうして自分はああなれないの
・やらなきゃいけないってわかってる。でも出来ない。どうしてなんだろう

具体的でも具体的じゃなくても、過去でも現在でも未来についてでも、気が付くと頭に浮かんでくる、自分にとっての辛い感情を全部書き出します
出来れば小さいメモ紙を作って、一つずつ分けて書きましょう

STEP2:4つに分類する

「必要性」「欲求度」の2軸のマトリックスになります。

①相手に伝えたい・伝えなくてはいけない
②相手に伝えたい・必ず伝えなくてはいけないことではない
③人に言いたくない・でも伝えなくてはいけない
④人に言いたくない・伝える必要はない


blog_220523_img01.gif

①から順に優先度が高いです。①⇒②⇒③、という順ですね。
④は除外します。

STEP3:伝え方を考える

同じ内容・事実でも、伝え方によって相手の受け取り方も違います。そしてその後のお互いの関係性も、それによって自分が受ける影響も変わってきます。
考慮するポイントは
・タイミング
・言葉選び
・方法(直接言う、メールやLINEで伝える、第三者から伝えてもらう)
の3つ。
自分にまだ余裕があるなら、相手の状態に合わせるほうがいいです。
相手に合わせるということは、相手を尊重している、ということ。
尊重されていることに気が付けば、その時点で相手の態度は軟化します。

①・②・③それぞれについて伝え方を決めたら、タイミングに合わせて実行しましょう。

STEP4:「④人に言ってはいけない・伝える必要はない」の対処法

最後に残った「④人に言ってはいけない・伝える必要はない」自分の気持ちの対処法。
実はこれが一番大事です。

人に伝える必要も無ければ、言いたい欲求もない。けれどいつも心の中でくすぶっている。
それは何故でしょう。
きっとそれは、本来自分にとって重要なものだったからです。
でも蓋をして冷蔵庫の奥深くに仕舞いこんでいるうちに、別物のようになり果ててしまった。
奥から取り出してきた今、もう一度向き合うチャンスです。

向き合い方としては
・セルフケア
・自分がカウンセリングを受ける
・ストレス発散
ストレス発散は、出来れば「昇華」的な手段で発散しましょう。新しい趣味勉強などにつながる可能性があります。
注意したいのは「短期的な対処法」に頼り過ぎないこと。
今この瞬間の辛さから解放されるのは悪いことではないのですが、長く続くと人生や健康に害を及ぼす方法もあります。
例えば飲酒、散財、ギャンブル、異性関係。
長期的に続けても大丈夫な方法を見つけられるとベスト
判断基準は、他人に言えることかどうか。
人に言った時に「それはやめときな」と言われる恐れがあるものは、長く続けないようにしましょう。



「悩み過ぎてしまう悩み」でも書きましたが、考えるな、と自分に命じることは出来ません。命じれば命じるほどそのことばかり考えてしまう。
なので、どうしても考えてしまうことは、いっそのことじっくり向き合って考えつくしてみましょう
一人では無理なら、誰かを頼りましょう。
こういう時に使えるのがカウンセラーです。使い倒してください。


サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す