思い出「半分兄貴」

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【俺の弟】


6歳の時
弟がやっと3歳になって
少し俺と遊べるようになった。
ヾ(o´∀`o)ノワァーィ♪

弟は
「よしあき」と言う名前だったので俺は
「ヨッチ」と言うあだ名をつけた。

遊んでいた内容は
ロボットの超合金で戦争ごっごとか
ブロックを使って飛行機を作ったり
その場の即興で作った遊びをしてた。

この頃
父親が買ってきてくれた
「ジャンボマシンダー」という
50㎝位の大きなロボットおもちゃがあった。

このおもちゃは
2つ買って来てくれていた。
°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°

種類は
「勇者ライディーン」
「UFOロボ・グレンダイザー」

我々兄弟は
この2体のスパーロボットを
毎日交互に使用して
地球の平和のために戦っていた。

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【うらやましい】





このロボットは
腕にバネが入っていて
ボタンを押すと飛び出した。

我々兄弟は
このパンチ攻撃を互いのロボットに向けて
ピョンピョン飛ばし攻撃して遊んだ。

でもたまに俺は
狙いが外れてヨッチの顔に当ててしまう。
(>_<)イタイ

そうするとヨッチは
すぐに泣いて母親に言いつけに行った。

そうすると
いつも母親がヨッチを抱っこしてあげて
それがうらやましくて仕方なかった。

この当時俺は
幼稚園の年長で
まだまだ母親に甘えたかったから
弟に嫉妬していた。

こういう事があると俺は
すぐにふてくされて
1人で砂場に遊びに行ってしまった。
ドッカイコウ(* ̄- ̄)

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【父親の膝の上】





そして
暗くなったら家に帰り
食事の時間までアニメを見ていた。

そうしていると父親が仕事から帰ってきて
一緒にお風呂に入り食事を食べる。
ŧ‹"ŧ‹"ŧ‹"ŧ‹"(๑´ㅂ`๑)ŧ‹"ŧ‹"ŧ‹"ŧ‹"

この時もヨッチは
父親の膝の上でご飯を食べさせてもらい
1人で食べてる俺は
凄くうらやましく感じてしまった。

しかし俺も
ヨッチと同じ年だった3歳の時は
父親の膝の上で食事をさせてもらった。

弟が出来て順番と言えど
やっぱ甘えたかったからうらやましい。
(・ε・`。)イイナァ

むかし俺は
弟と同じ3歳の時
父親の膝の上でビールを少し飲のんでみた。

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【嫌いな物】





俺は
父親のすすめでビールをちょびっと飲んだが
苦くて不味くてとても飲めない。
(; ̄Д ̄)マズイ

しかしヨッチは
ビールの味が美味しく飲めていたようだ。

でも顔をよく見ると
不味さを我慢しているようでもあった。

多分
いつも俺と遊ぶ時の戦争ごっこで負けてるから
俺より勝る物が欲しくて我慢していたのだろう。

その証拠に
俺が嫌いなレバーを積極的に食べて
父親や母親に褒めてもらっていた。
ヾ(・ω・*)なでなで

俺は
好き嫌いない方が良いと教えられていたが
食べる必要性が解らず「食べなくても生きられる」
そう思っていて食べなかった。

でも今は
嫌いな物を食べなくても十分生きられるが
食べられた方が食の喜びが大きいと
実感してる。

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【愛loveナッキー】





平日の食事後は
8時までアニメを見ても良い時間になる。
O(≧∇≦)O イエイ!!

この時
大体ヨッチと同じアニメを見ていたけど
たまに見たいアニメが違って放送時間がかぶり
毎週交互で見る事になった。

放送時間がかぶっていた番組は
「宇宙大帝・ゴッドシグマ」と
「愛loveナッキー」だった。

いつもヨッチは
「ゴッドシグマ」を好きで見ていて
いつも俺は
「愛loveナッキー」を好きで見ていた。

ヨッチが好きなアニメの「ゴッドシグマ」は
未来から地球を征服しに来た悪者を倒す
硬派なロボットアニメ。

俺が好きな番組の「愛loveナッキー」は
榊原郁恵さんが主人公の
編集社を舞台にしたドラマ。
ナッキー♪(*ノ∀ノ)キャー

俺は
この頃「榊原郁恵」のファンで
「愛loveナッキー」が毎週欠かさず見たかった。

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【力の差】





この頃のヨッチは
兄の俺に勝とうと
あの手この手で抵抗してくる。

でもこの頃の3歳差は
結構な差があり
何をしても兄の俺の方が勝つ。
(`・∀・´)エッヘン!!

腕相撲も
兄弟喧嘩も
戦争ごっこも
全部力の差で俺が勝っていた。

だからきっとヨッチは
頭を使って兄の俺に抵抗していたのだろう。

そのせいか今では
ヨッチの方が頭が良くて
結婚もして子供もいて立派だ。
_| ̄|● ガックリ


更にヨッチは
俺の両親に対しても凄く甘え上手で
いつも得している様な気がした。

俺は
そんなヨッチを見て
いつも悔しがっっていた。

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【週替わり番組】





土曜日の夜8時は
いつも「8時だよ!全員集合!」を2人で見ていた。

この番組は
子供の我々にとって凄く面白く
毎週楽しみにしていた。

しかしある時
「俺たちひょうきん族」が
裏番組で放送が始まった!
Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン

この情報を得たヨッチは
ここでも兄の俺に勝とうと
競争心を出してきた。

そうヨッチは
毎週面白く見ていた
「8時だよ!全員集合!」じゃなく
「俺たちひょうきん族」を見ると言い出した!

そんな事を言い出すものだから
週替わりで「ドリフ」と「ひょうきん族」を
交互に見ないとならなくなってしまった。
(;゚Д゚)ソンナ-

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【たけちゃんマン】





俺は
仕方なく1週間おきに
「俺たちひょうきん族」を見ていた。

でも
笑いのその場のノリで作られていて
ドリフの様な作られた笑いで無く面白くない。
(´・д・`)ツマラナィ

弟もドリフより面白くないせいか
たまに苦笑しているだけだった。
|*`艸´)クククw

こんなにも無理してヨッチは
笑いのツボが違って笑えない
「俺たちひょうきん族」を見る意味が解らない。

そこまでして
兄に抵抗したいのかと感じてしまった。

とあるときヨッチに俺は
「何であんな笑えない番組見るんだ?」
そう聞いてみた。

そうしたら
「たけちゃんマンが見たいんだ」
そう言っていた。
( ・_ゝ・)コレガミタイ

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【名案】





確かに俺も
「たけちゃんマン」だけは
結構面白く見れていた。

当時敵役の「ブラックでビル」が
子供がみても面白いコントをしていた。
♆(⃔*`꒳´*魔)⃕↝

そこで俺は
ある事を思い付いた。

たけちゃんマンの放送開始時間は
8:30から9:00までだった。

そして
「ドリフ」のコントは
8:00~8:30までだ。

だから
8:00から8:30までドリフを見て
8:30から「たけちゃんマン」だけ
見れれば良いのでは?

そう感じて
ヨッチのその案を提案してみた。
コノアンドウ?(-ω-`*)つ♪

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【同じ土俵】




ヨッチに
「ドリフ」と「たけちゃんマン」を
時間を分けて見ようと提案してみた結果
素直に納得してくれた!

やっぱりヨッチも
「ドリフが見たかったんじゃないか!」
そう思った。
ヽ(`Д´)ノスナオジャナイ-!!

そして我々は
初めて仲良く番組の美味しい所だけを
平和的に効率的な最高の選択で和解した。
ヘイワ- ( ・´ヮ・`)

でも俺は
「兄なのに何で弟といつも半分ずつなんだ?」
そう感じて何か納得いかなかった。

弟の方が少なければ
可愛そうと感じて
色々分けてあげたかもしれない。

でも
半分ずつなら同じ土俵の上なのだから
別に助ける必要が感じられない。

当時の俺は
そんな気持ちのまま
ヨッチと一緒に暮らしていた。

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