「深夜の昇天」

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【深夜の上野】



12歳の小学6年生の時
ドラクエ2が発売されるから発売日に
玩具屋に夜から並んで買おうとしたが
翌日学校だから親にダメだと言われた
(´・д・`)ショボーン


でも今度は日曜に再販される事になり
この日学校が休みなので土曜の夜から
玩具屋に並びに行きたいと言うと
渋々許可をしてくれた


なので俺は友達の葛西君と行く事にし
学校から戻り昼寝して万全の態勢で
多慶屋と言う上野の玩具屋に向かい
早速列に並ぶ事にする


到着したするとまだ夜11時頃なのに
既に30人位の列がありそのお陰で
我々はどこに並ぶのかすぐに解り
そこの最後尾に並んで待つ事にした


その列が並んでた所は入り口でなく
商品が搬入される裏口に並んでて
どうやら店員からここに並ぶように
指示されたらしい


しかもその列に並んでる人の中には
どう見ても俺と同い年の子も結構いて
一番年齢が高い子でも高校生位の
子供ばかりが並んでた


この頃大人はゲームの偏見が強く
TVゲームは子供の遊びという文化で
大人はTVゲームに全く興味がなく
理解もしてくれない時代だった
(ノД`)・゜・。

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【ドラクエ入荷】



しばらく並んでると寒くなってきて
ホット珈琲を俺が2人分買いに行き
それで暖を取りながら寒さを凌いで
待ち時間を必死に耐えてた


列に並んでる子の中には地面に座り
そのまま寝てしまってる子もいて
子供が夜通し待ち続ける事の過酷さが
現状に現れてて俺もきつかった
ヒィー(゚ロ゚ノ)ノ


深夜3時頃1台のトラックが来て
眠くてボーとしながら眺めてたら
トラックから発売元のエニックスと
書かれた段ボールが下ろされてる!


それを見た俺は一気に目が覚めて
あれにドラクエが入ってると思い
ドラクエを買える事が現実として
じわじわと実感してきた


そして荷物を下ろし終わると店員が
ドラクエ目当てで並んでる我々を見て
何か話し始めたので耳を立て聞くと
「子供ばかりじゃないか」と言ってた


更に店員が「早く帰した方が良いな」
という話声が聞こえその後もしばらく
店員が会議をしてて話が終わると
ドラクエの段ボールだけ別にしてる


その後店員が段ボールを
列の先頭に置き「これからここで
ドラクエの販売をすします!」と言い
店の開店を待たずに買える事になった
°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°

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【任務完了】



それを聞いた列の子達は一斉に歓喜し
100人位並んでる人達がざわつき始め
俺も嬉しくなって葛西君とワクワクし
その後先頭から順番に販売し始めた


ドラクエは段ボールを見た感じ
200個入荷してた様だから余裕で買え
手に入れた瞬間俺は眠たかったのに
一気に目が覚め昇天してしまった!
ヒャッホ-ィ☆⌒☆⌒☆⌒ヽ(*>∀<)ノ


その後葛西君と家に帰還する事にし
自転車に乗って帰路を走ってたら
眠気と嬉しさで頭がボーとしてて
電信柱に衝突してコケてしまう


でもこの時感覚がおかしくなってて
嬉しい思いでコケても痛みを感じず
そのままニヤニヤしながら走り続け
それを見てた葛西君が呆れてた


そして途中で葛西君と分かれ
家族が寝てる中無事に家に到着し
早速ドラクエをしようと考えてたら
父親が突然俺の部屋に来た!


すると父親が「今からゲームするな」
そう言って部屋を出て行き俺の思考を
完全に先読みされてしまってこの日は
ドラクエが出来ず寝る事にする


翌日朝起きて朝食を食べたら
速攻ドラクエをやり始め凄く嬉しくて
冷静にゲームが出来ず興奮状態のまま
気が狂うようにドラクエをしてた
Σ(゚∀゚ノ)ノキャー


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