「ご褒美掃除」
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小説
【宿題】
8歳の時
5階建ての三郷団地に住んでて
夏休み中2日に1回階段掃除を
やらされる羽目になってしまった
これがとても面倒くさくて疲れるし
手抜きするとやり直しさせられるし
やらされる意味も解らないから
自分が納得する方法で終わらせてた
しかしこの意味が解らない作業を
ずっと続けるのも嫌だから
何か意味がある事にしたいと考え
ある事がひらめく!
そのある事とは
この階段掃除をした事とやり方を
夏休みの宿題の自由研究にすれば
意味ある事になると思った。
(´∀`*)ウフフ
そして俺は
階段掃除を早く丁寧にやる方法と
その極意をノートに書き出し
いかに楽に終わらすかの研究をした
そのために色々な方法を試し
だんだんレベルが高い事をして
とうとうほうきを2本使った
2刀流をあみ出す事に成功する!
この方法を使えば
最速で階段掃除を終わらす事が出来
しかも手抜きしてる訳でもないので
きちんと綺麗にする事が出来た。
°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°
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【ご褒美】
ある日の朝
俺が階段掃除してると父親が来て
「ちょっとたばこ買ってくる」と言い
階段を下りて行った。
その後も階段掃除を続けてると
父親が戻り「しっかりやってるな」
そう言って家の中に入っていき
細かい個所を見られなくてホッとした
そして1階まで全部掃除し終わり
ごみをまとめ塵取りで取ろうとすると
なんと!500円札を発見していしまい
「超ラッキー!」と感じてしまう!
ヾ(*´∀`*)ノ
でも500円札なんて昨夜無かったし
あっても今朝までに飛ばされてるし
もしかしたらさっき父親が落とした
お金かもしれないと思った。
なので念の為この500円札を持って
父親に「500円落とさなかった?」
そう聞くと父親が「いや知らないな」
そう言うので俺の勘違いかと感じた
すると父親が「せっかくだから
その500円貰っちゃえよ」と言うので
遠慮なく貰う事にしてこの500円は
神様がご褒美くれたのだと確信する
(*´-∀-)フフフッ
しかしいつもの父親なら絶対
「交番に届けろ」と言うくせに
今日に限って貰っちゃえと言うなんて
わざと落としてくれたのかと思った
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【雨上がり】
ある日夜から風が強く大雨が降り
翌日になっても止む事がなく
雨が降ってるから階段掃除を
やらなくて良い事になった。
この日ずっと雨が降ってて
外に遊びに行けず家でくつろいでたら
昼前母親に「あんあた暇そうだから
朝食のパン買ってきて」と言われた
なので仕方なく雨の中階に行く事にし
玄関から出て階段を見ると葉っぱや
木の小枝が散乱してて凄く汚くて
明日の階段掃除が大変だと解る。
ヒィー(゚ロ゚ノ)ノ
そして雨の中パンを買って戻ると
母親が「階段この雨で汚かったから
明日頑張って掃除して」と言われ
まるで人事の様だった。
翌日雨もやみ空がはれ上がり
早速階段掃除をしに行くと
想像以上に小枝や葉っぱが散乱してて
まるで地獄絵図のようだった。
これほど汚いと俺の2刀流掃除でも
綺麗にするのが大変で時間がかかり
地面が濡れてて全然綺麗にならないし
凄くしんどい思いをして終わらせる
やっと1階まで掃除を終わらせ
ごみを取ってたら5階に住んでる
おばちゃんが来て「綺麗ねありがと」
そう言ってくれて初めて褒められた
ウフフ♪(。-艸・。)